消えゆくCDショップ

★写真はBUS2の稽古写真であります。
★さて、本日は稽古休み。本番まで、最後の貴重な休みであります。
★だからといって、小劇団の演出にカウチソファーで休める訳はなく、音響効果のCDを求めて、池袋そして新宿へ。
★例によって遅いスタートなので、出掛けてすぐ間の悪い事に雨が降り出しました。
★休日の繁華街は雨もなんのその、若い者で溢れていて、CDを探し歩く年寄りにとってはむごい休日となりました。
★大体幼少の頃からクリシチャンホームで育ったので、日曜日はとにかく安息日と言う感覚があるのですが、無宗教、非宗教のこの国では、会社が休みだから、日曜は休みと言う訳のわからない、論理で休みなのです。
★したがって、教会が混むのではなく、唯電車が混み、たいてい日曜日は座っていけないという羽目が多い昨今です。
★日曜日ぐらい家に居て勉強したり本読んだりせえよ!
★と毒ズいても、それは遊ぶ人の勝手なのでこの混みようはどうにもなりません。
★パソコンとネットの急速な進化(地球的に見れば退化なんだぜ)の為、CDが売れないので、大きなCD屋が次々に閉店してしまいます。
★小さなCD屋では、効果音のCD等売っていないので、しかたなく大きな処へ行くのですが、これがつぶれています。
★近頃の若者はあらかじめネットで調べて行くから、尋ねてみて閉店しているという憂き目にはあわないのでしょうが、爺はそんなめんどくさい事をしないので、行った先で閉店していて、大抵ユニクロに変わっていたりすると、ヘきへきします。
★大体安かろう悪かろう皆一緒の安物着ようのユニクロが大嫌いなので、腹が立つだけです。
★もっと個性を大切にしろよ。せめて、中身が均一なら、おしゃれくらい、他の奴のコピーじゃない、個性を持てよ。
★足を棒にして歩けば、俺の着ているような3000円のオールウールのジャケットをチャンと売ってる店だってあるんだよ。
★色だけ違う、同じ形の安物のパーカーとか着て歩くな。
★寝巻と大差ないだろうパーカーなんていう物は。
★街を歩くときは、男はジャケット、女はせめてスカートくらい履けよ、と毒ズキながら雨の街を傘もささずに歩きます。
★若いうちは傘をささないで歩いても格好になったけど、年取るとみじめで、貧乏たらしい限りなので、成るたけ駅のホームを歩いて、いつもは西武新宿から座って帰るのに、ぬれるのも、昔子供の頃高くて買えなかった傘を300円とかで買うのも癪で、高田の馬場へ出て、もう一軒CD屋を見て、立ったまま帰ってきました。
★それから、音入れと編集、家人に手伝ってもらって、終わったのは夜中の2時過ぎ。
★やれやれ。「二人の糸」のダビングがなんとか終わり、ホッとしました。
★まあ、音づくりもなんかかんか言っても、芝居作りの楽しみでもあり、愚痴りながら楽しんで造るよベイビー!
★ふと、雨の交差点で信号で止まり、「あと何回芝居ができるのか?」「ああ、何が楽しくて、何が苦しくてもこんな光景の中で己の人生をふと考えたりすることも、あっという間になくなってしまうのだろうか……」
★やはり、「世界がなくなるのではなく、世界は果てしなく続くのに吾が無になってしまうのか……」と感傷的な事を考えるそう、秋たけなわであります。
★その秋の公演がもうすぐです。
★是非観に来て下さい。
★3本立てはわくわくしますよ。
★私たちが子供の頃観た映画は皆3本立てでした。
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