風の墓の公演

★写真はBチーム「二人の糸」の稽古風景。
★さて、天気予報によれば、今日が最後の夏と言うより、最後の真夏日なのだそうだ。
★天気予報はあてにはならないが、自分の本もほっといて、岡部企画の「風の墓」を観に行った。
★岡部さんの作品である事も理由の一つだが、吾劇団ギルドの「今井徳太郎」が出演しているからでもある。
★蒲田の劇場テアトルドソーニョ。
★これが、わが家からは遠い。
★しかも蒲田駅からバスに乗り換え3っつ目の停留所の近くなのである。
★早めに準備して行く。
★だが、遠くても甲斐があった。この芝居とてつもなく面白かった。
★岡部さんも言っているが昭和37年の九州松浦を舞台にした青春グラフティ―で、これは多分今の若い人たちにとっては時代劇なのだと思う。
★ただこの時代れ劇、唯のノスタルジーものではなくて、男が男であった時代の劇であり、当時流行った歌に合わせて構成されたランダムプレーの重なる芝居なのだが、実によく出来ている。
★若手育成公演とかで助成金が出ている公演なので、新人の俳優が多くを占めている舞台だが、それなりにアンサンブルも取れていた。
★驚いたのは、開幕いきなり黒いドレスを着た圧倒的に肉感的な女優が、古い型のマイクの前で歌い出した事だ。
★思わず欲情を催すほどのエロチシズムからの始まりがいい。
★時に「女は始めジュリエットでもやがてマクベス夫人になる」等のセリフがあったり、さながらゴタール映画のようなコラージュと、青臭くててれるようなアフォリズムに満ちていたり、あまり関係の無いところで踊りが出てきたりする。
★小生も兼ねてより、十二双川物語のパート2に当たる{’60・18}つまり1960年18歳だったという芝居を書きたいと思っていたので大いに刺激された。
★公演後蒲田へ出て岡部さんやかつての東宝の「若大将シリーズ」の監督だった小谷監督等6人と飲む。
★途中から今井も合流し、話が弾んだ。
★こういう芝居をみると、男の時代がなくなり、20年くらい前から女の時代になってしまった事が、今日のていたらくを招いてしまったのではないかと思ってしまう。
★どう考えても生物的に女は強いのだから、強い女が陰に回って、よわい男を建てる社会にならないとだめなのではないか……
★女性蔑視だと取らないでほしい。
★軍国主義国家はこまるが、それとは違う意味で男の時代がこないと、駄目だと思う。
★女の時代では政治も社会も軟弱になるばかりだ。
★ここで言う男の時代とは、「我慢する。かっこをつける。いいわけをしない。泣かない。黙って行動する」等の状態を人間として抱えたまま頑張っていくという時代の事である。
★そんなこんなで、蒲田からどう方向の今井と帰って来たのだが、新宿で下痢ー。
★電車一台遅らせて、やっと東村山へ帰りつく。
★なんか、軀が弱ってているのか?それとも冷えたウーロン茶の飲みすぎか?
★自宅まで我慢して、トイレに駆け込んで……トイレの中で改訂版「BUS2」の構想がひらめく。
★下痢も馬鹿にしたもんじゃないぜベイビー!
★よし、書くぞ!
★25日(土)NHKFMのラジオドラマ「殺人者たちの午後ー記憶の闇」PM!0と時~10時50分をお忘れなく。
★小生が脚色し、柄本明さん主演で、真銅健嗣さんの演出が冴えた素晴らしい出来のラジオドラマです。
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