雑務に似た……

★写真は「二人の糸」稽古風景。
★さて、本日は小生担当の稽古がないので、BUS2の脚本を書かねばならないのですが、たまに家にいる事になると次々と事務的な雑務が貯まっていて、それらの仕事に追われまくるのであります。
★平行して様々なボランティアや活動をしているので、次から次とやる事は山積みです。
★物を書いた事のない人には分かりにくいと思いますが、書くという気持ちと態勢に身も心も向かわないとドラマは書けません。
★単に時間が空いただけではどうにもならないのです。
★そのため1本の日常的電話。一本の雑用的メールでペースはあっという間に崩れてしまいます。
★それは多分小生が事の他神経質で、事の他、創作集中力を造り出すのが下手だと言う事だと思います。
★書くと言う事を職業にして、正確には37年。(芝居の演出歴はもっと長いのですが)何百本のドラマを書いても、これだけは下手で往生しています。
★つまり物を書くと言う詩的な精神状態に自分をはめ込むという事です。
★母の生前、「おはよう」と朝声を掛けて、母からごく普通の会話や日常的な愚痴を聞かされただけで、もう物を書く気にはなれず、困りました。
★困った挙句に家人に母の看病を頼みと言うよりおしつけて、自分は事務所で別居を決め込んだりしました。
★本当に親不幸で、又家人にもすまない事をしたと思っています。
★ただ、もし、あの当時私が゛家にいたらほとんど作品は書けなかったと思います。
★そんな体たらくです。
★そもそも私には日常、詩的感覚や創造的感覚はあまりありません。
★朝からコンディションを整え、その方向へ自らの肉体と精神を集約して、全ての人が寝静まった深夜、やっとかすかな詩的感情が言葉として浮かんでくるのです。
★ですから、たとえ雑務がなくとも、稽古が休みになったからと言って、朝一番書きだすこと等あり得ないのです。
★どんなに健康に良くなくても、世の中が寝静まりたった一人と言う孤独な状況にならないとその気にならないやっかいな人間です。
★と言ったわけで、ベイビー!別に本の出来上がりの遅いエクスキューズを書いたわけではないのだよ。
★えっ?そうとしか思えないって?すみません。
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