稽古エチュード

★写真は我が家に住むこととなったカブト虫のかぶちゃん。
★さて、本日は稽古で3本立て公演の1本を演出する八日市さんが稽古場でキャスティングの参考にするため動きやそのほかの色々な事を見たいと言うので、エチュードを出席者全員にやってもらいました。
★特定の設定なしで、自由に動いている中から何かを想定し集中してもらい、そこで1人ないしは2人が舞台に残り、お芝居を始めていくという大変難しいものでありました。
★最初戸惑っていたものも多かったのですが、そこはそれ十年選手が多いので、あっという間に狎れて、色々の物語や文字で書いたのではとうてい出せないセリフやら行動を造り始めました。
★小生はほとんど見物に回っていましたが、中々面白いエチュードでありました。
★さて、昨日見た日大の大学生の芝居ですが、何が面白いと言って、これといって物語性やその物語の正合性は二の次で。
★自立の出来ない、膝から下がうごかなくなり、立ち上がれない奇病が流行り出し、「世界はもう終わる」のだと繰り返される中で様々な人間が次々に現れると言うような、全く説明しがたい芝居なのです。
★最近、テレビも映画も舞台も説明的なドラマばかりでへきへきしていたので、思い切り身体を舞台でいじめながら(ここはアングラ風なのです)進行する説明の無い芝居が実に生き生きとして、ここ数年で見た小劇場の多くの芝居の中ではベスト1なのではないかと思えるほどの芝居でした。
★ただ、世界は終わるとか世界は明日終わるという台詞には若さを感じ、こちらは、「世界は果てしなく続いているのに私は間もなく終わる」というセリフの方が怖いし実感が有るのにと思った事でした。
★まあ、そんな日大のごく1部ですが、その人達と今回組んでやれるのは実に楽しい事だと思います。
★だつて、へたするとこちらは彼らのおじいちゃんなのだよベイビー!
★お爺ちゃんと孫が一緒になって舞台を造るなんて言う事はちょっとあり得ない事なので、実に楽しみであります。
★皆さま是非とも11月5日より7日の芝居をお楽しみください。
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