銭湯なくなる

★写真は銭湯がなくなって、煙突だけが立っている状態です。
★冬は寒いし、夏になったら是非入ろうと思いつつ、ついに入る事のなかった近所の銭湯が、ついにというかとうとうというか、壊され、今、煙突だけが立っている状態になってしまいました。
★風呂好きの小生としては、ゆったりとした湯船に入りたくて、内ぶろもいいけれど銭湯にも行きたかったのですが、
忙しさにもまぎれてついに果たせぬまま、風呂屋は崩壊の憂き目にあってしまったわけです。
★子供のころから銭湯には苦労して、あの天女の舞い降りた静岡の三保の松原で東海大学の教授をしていた伯父のコネで、寮に不法入居の居候をしていた頃は、ポンポン船に乗って、清水の港の銭湯まで風呂に入りに行ったものです。
★週1回か、運が良ければ2回。汽車の走っている陸路を自転車の前と後ろに小さな弟や妹の2人の子供を父が乗せて清水の銭湯迄行き、小学校4年の小生と2年生の妹はポンポン船に乗り清水の銭湯へ行くのです。
★海のないだ日や夏はいいけれど、凍えるような冬の日や、波の荒い日は船べりにつかまり、ゲ―ゲ―と胃の中の物を全部吐きながら、風呂に入りに海をわたりました。
★だから、内風呂があり、その気にさえなれば毎日でも、いや1日に何回でも風呂に入れるというこれ以上の幸せは他にはありません。
★そこで、趣味で銭湯に通う人はいいが、風呂が自宅になくて、あの銭湯に通っていた人はどうしたろうと心配します。
★この近くに風呂があるとも思えないからです。
★片づけの合間、NHKのドキメンタリーで、明日の日本の愛手チーム、カメルーンのエト―という選手のドキメンタリーを観ました。
★あなたにとってサッカーとは何かという質問に、彼は「義務」と即座に答えました。
★本当に絶望しかなかった貧しい少年が、今イタリアリーグのスターとなり、世界のエトーとなって、私財をなげうってサッカーの学校を造り少年たちを育てているエト―は、少年たちに言います。「一つでも多くゴールに球を入れろ」と「ゴールに球をけりこむ事こそ愛だ」と……
★2006年「さる!」と心ない観客から人種差別の罵倒をされたエト―は敢然と抗議し、試合を放棄すると言った時同じ黒人の選手が「気持ちは一緒だが、あいつらを黙らせるにはピッチから出ては駄目だ。一つでも多くゴールを奪って、あいつらを黙らせよう」といわれ、試合再開の、その3分後にアシストしてゴールをしたエト―だったそうです。
★絶望から這いあがり、人一倍強い感情を抱えたエト―は気に食わなければラフなプレーで、愛手選手を蹴飛ばしたり散々のプレーで荒れていたそうです。
★その当時のスペインリーグの監督はそんなエト―を、試合中に襟首をつかみ上げて怒鳴ったりしている映像も映っていました。
★監督はエト―に言ったそうです。「道は2つしかない。お前は一流の選手になりたいのか、ただの良い選手になりたいのか、どちらかを選択しろ」と。
★それ以来エト―は変わり、人々の記憶に残る選手となるために、ひたすらゴールを奪う事の為だけに考えを変えたといいます。
★エト―だけでなく、アフリカの貧しい選手は自分だけでなく家族を背負い、家族を養い。(家族と言っても最低でも10人以上はいるのだ)
★町を背負い、国家を背負い、絶望的な生活をしている貧しい人々の生きるための唯一の希望と夢を背負ってピッチに立っているのです。
★ハングリーか?日本の選手よ、君たちは今何を背負って明日ピッチに立つのだ。
★ベイビー!国が状況が違うと言ってしまえばそれまでだ。
★そんな一切が、勝つことと負ける事に集約される。
★それがワールドカップのサッカーではないか。そうだろう?
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