長崎の鐘

★写真は懐かしい、昭和のポンプ井戸です。
★さて、本日は岡部 耕大さんの「長崎の鐘」と言う芝居を紀伊国屋ホールへ観に行った。
★再演であったが、よりしまって素晴らしい芝居となっていた。
★原爆投下された長崎を舞台に「長崎の鐘」を上梓したカソリツクの医学博士永井 隆の生涯を描いた舞台で、戦争と宗教、被曝と神都の問題を深く描いた作品である。
★田中千禾夫の「マリアの首」が浦上天主堂を情緒的に詩的に描いた傑作だとすれば、「長崎の鐘」は、戦争と被曝のどうしようもなさを、より論理的に哲学的に掘り下げたすぐれた舞台である。
★「マリアの首」は早稲田の学生で20歳の頃小生は、無謀にも大隈講堂で演出した作品なので、殊更の感慨があった。
★今日の舞台には吾ギルドの今井徳太郎が出演していて、今井は今では岡部企画の役者なのか、ギルドの役者なのかわからないような状態であり、帰りの電車でその事をからかうと「勘弁して下さいよ、バランスとらせて下さいよ」等と言っている。
★芝居が終わって、岡部さんとお客さん数名と酒場で飲む。
★後半今井が合流し、一緒に帰りの電車に乗ってきたわけである。
★どんな政権だろうと関係が無いような有様のこの国だが、しかし、こういった骨太の芝居を国がしっかりと助成するという方向に行かねば駄目だ。
★本当に文化芸術に関してはとびっきりこの国は何もしない国なんだよなベイビー!
★いくら友達と言えども人の芝居に感心ばかりしていないで、自分の芝居を頑張らねばなーと思う。
★思うが創造の森に踏み込めない程の雑務の山で動きが取れぬ。
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