年賀状ひたすら

★駅の近くのディスカウントショップで髭剃り機を買う。
★古くなったひげそり機の刃がガリガリいって、時に肌が切れたりする。
★刃を買いかえればいいのだが、刃も結構高い。したがって、買い替えた方が安いという事になる。
★もう10年近く使っている髭剃りだ。不器用なので、手動のカミソリだと、必ず切り傷を造ってしまう。
★まあこういった言い訳をして、たかだか4000円の電動シェーパーを買う。本来なら5千いくらの品という事にひどく満足している自分がいる。
★人間の心理なんてこんなもんだ。とても得したと思ってしまう。
★まあ、8時間充電が1時間充電になっただけ時間の節約になったのかと思う。
★この年になると、何か物を買うたびにこれが最後の物か等と考えてしまう。
、
★これが最後のパソコンか、これが最後のシェーパーか、これが最後の靴かと……
★まだ66才なのにと笑われそうだが、父が64才で脳溢血で亡くなった為、その事がいまだに引っかかっている。
★父は若いころ極端に痩せていて、中年以降小生のように太って血圧が上がり、血管がもろくなり脳溢血で倒れたのだ。
★慎重に薬を飲んだりして、気をつけてはいるが、からだの中の、しかも血管の中がしっかりしているか、もろいかは自分でもわからない。
★そのために強迫観念のようなものが、小生にはある。
★64才で倒れた父に体質がそっくりなので、その年を2年も過ぎると不安は増すばかり……
★まあ、ひと思いに逝ってしまうのなら、なんともないが、倒れて半身不随とかは不可能なのである。
★子もなく、貯金もなく、体力もないのだから。
★まあ、生きてるだけが丸儲けというより、生きてるだけが奇跡なのだ。
★といった風に話は暗くなるので、やめる。
★年賀状を書いていて、ふと気になり元の劇団八騎人(はっきじん)の劇団員だったOに電話する。
★夏前に手術をして、今は元気とのことで何よりもホッとするが、そうした事の安否さえ忙しさにまぎれて怠っていた
自分を深く恥じる。
★全く情けのない人間だよベイビー!
★年賀状もなんとなく怖いものもある。この年になると、2年続けて、喪中以外で返事が来なくなると、送っていものか?入院かあるいは最悪亡くなっているかもしれない。
★まるで地雷をさけるような気分にもなってくる。
★まあ、おめでたい年賀状だ。
★やっと印刷が終わり、一言づつ書いて行く。
★ポストに入れるまでまだまだ時間がかかる。
★遅くても、こなくても文句はなしよ。
★悪気はなく、頑張っていますよ、ひたすら……
スポンサーサイト
theme : 「生きている」ということ
genre : 心と身体