43年後の新宿

★写真は新装なった新宿伊勢丹の向かい側のビル。
★本日は午後作家仲間のSさんのうたの会発表会で新大久保へ、年下ながら小生を弟と呼んで可愛がってくれる(?)H姉さんと待ち合わせ、地下の小ホールへ観に行く。
★主にクラシック系のオペラが多いが、去年より大分かぶり物が増えたりして、ユーモア路線が顕著となったような……
★Sさんの母上も74歳にはとても見えないボリュームのある声で朗々と歌われていた。
★終わって、H姉と食事もそうそうに、新宿タイニィアリスへ向かい、プロジェクトMの公演「飯縄おろし」女学生版を見る。
★なかなか、ピュアーでなおかつモラトリアムのいらだちが溢れた芝居だった。
★出来れば、女学生特有の生臭さがもう少し有ってもよかったのではないか。
★先の十二双川物語に出た、今井 夢子が出ていたので、劇団員の永島や加藤も偶然来ていて、そのほかギルドに出たIさんKさんも来ていた。
★終わって、会場で打ち上げ。丸尾さん女優のkさんと話して早めに退散する。
★一日2つのイベント鑑賞はこの年ではかなりきつくなっている。
★数年前雪の中で転んで以来、尻が弱くなり、かたい椅子に何時間も座っていると、痛くなり大変である。
★久しぶりの新宿の街はどんどん変わっている。以下の写真は伊勢丹の向かい側のビルの壁面である。

★1966年か?ここにはかつて、アートシアターがあり、映画の後、桜社等が芝居をやっていたものである。
★家出していて、泊まるところも金もなく、ATGで映画を見て外に出たら11月の冷たい雨が降っていて……
★当時ネット喫茶等はなく、ホームレスもいない時代で、「どこに泊まろうか?」と本当に心のそこから心細く雨に打たれていたのを、昨日のように思い出す。
★あれから、そう43年が過ぎている。
★帰る家があって俺は今幸せだと言えるだろう。
★ただ、あの頃のように腹の底から燃えたぎるような若さと怒りのようなものは、亡くなってしまった。
★体重は25キロも増えた。増えた分だけ余分な精神の脂肪も貯まったのかもしれない。
★全ては悠久の時の中に溶解していく。
★そう思いながら西武新宿の方向へ歩を進めた。
★秋、正に11月だ。43年後の秋はこのところ晴れが続いている。
★だがベイビー!……
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