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新宿テント芝居

東京ギンガ堂テントの前で

★写真は東京ギンガ堂のベルギー製?テントの前で。

★本日は稽古休み。夜、品川能正さんの主宰する東京ギンガ堂の芝居を観に行く。

★新宿大久保公園でのテント公演3回目で、今回は7月の我がギルドの公演に出演してくれる溝口瞬亮さん出ているので、殊更パスするわけにはいかない。

★劇団員の永島と客演の鈴木も観に来た。

★芝居は昭和の30年頃までの新宿と力道山、尾津組の親分、船橋聖一等と新宿の庶民を描いている作品で、テントの空間をよく生かした舞台であった。

★ただ、この作品に限らず、一部の観客が体験してきた近目の歴史を書く場合。

★ともすると、なつかしさを描くことにより、肝心の時代に生きた人そのものの葛藤が薄くなる事が、往々にしてにある。

★そこが難しいと思う。たとえば劇中に出てくる三種の神器冷蔵庫・テレビ・洗濯機などは、現在でいえば、携帯電話・ゲーム機・パソコン等のようなもので、それを使用している人間がどう葛藤したかということが、本来描かれていかねばならない。

★しかるに、携帯電話、パソコン自体が登場しても懐かしいとは思うが、その感情以上のドラマは生まれてこない。

★これは、自分の昭和を描いている作品についての自戒も含め、懐かしさだけでは、ドラマになりきれない難しさを感じた。

★なつかしさは、それ自体で、感動させる要素を持っているだけに、その事と芝居どころがすり替えられると苦しいのだ。

★ともあれ、絵物語としては堪能した。品川能正さんの持つテーマ性が、今回は歌舞伎町でのテント公演という状況の中でちょっと苦しくなってきたかな、と感じた。

★勿論品川 能正という奇才はずいぶん前から私は着目していて、20年程前彼と丸尾聡をNHkのラジオドラマに紹介したのも、わたしであるので、期待が常に大きすぎるのかもしれない。

★芝居としては大変退屈しない面白い芝居なのだよ。

★あえて自戒を込めての苦言でした。

★芝居は難しい。どこまで行っても先は無限に遠いのだベイビー!

★終わって、溝口さん。出演していた西原さん永島と暫し飲んで歓談。

★帰りの電車で、チラシのDM発送の準備を事務所でやっていた、家人と電車の中で待ち合わせ、4っつの紙袋に詰め込んだ500通を超える大きな封筒の束を受け取り、帰る。

★携帯のメールのおかげで出来た芸当である。

★便利な器具に感謝しなければならないのだろうか?

★ある時感謝、ある時いらない等とほざく人間の身勝手さよ。

★まったくあきれてしまう、自分自身に対しても・・・


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プロフィール

G.C(グランド・キャノニオン)

Author:G.C(グランド・キャノニオン)
G.Cことグランド・キャニオン・ビリーブ・ミーこと高貴な谷、つまり 高谷信之のこれはブログです。

G.C(ジードットシー)は1972年からNHKラジオドラマを約80本書き、映画、テレビ中学生日記等主にNHkのシナリオを手掛ける。【ラジオドラマ】「枝の上の白色レクホン」では、芸術祭大賞をとり同じく『天主堂』ではギャラクシー賞優秀賞をとる。
また若者たちと劇団ギルドを1999年に立ち上げ、20年続け、37回公演で2018年秋解散した。70代後半に向かい、演劇のプロジェクト、あくなき、小説・演劇・シナリオの挑戦創造に賭けており、また日本放送作家協会の理事は岩間良樹理事長の時代より20年以上続けた。
他に長崎県諫早図書館・壱岐未来座等のシナリオの書き方、演劇の演出講師、指導等もしている。

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