選挙の原風景

★まるでジャングルのような近くの公園の森です。
★もうどうでもいいという思いになってきました。声高に怒鳴っても我々国民には何の選択肢も無いのだから。
★7年程前「十二双川物語」と言う芝居をやりました。その中に描いたのですが、昭和28年頃だったと思います。
★今にも壊れそうなミカン箱の上に立ち、白い少し汚れたたすきに自分の名前を書きたすき掛けにして演説していた人を遠巻きというか割合近くで、他の子供達と聞いていました。
★大人はほとんど周りで聞いている人はなく、好奇心あふれた子供が、まるで生きた動画の紙芝居を見るように選挙演説を見ていたのです。
★後でわかったのですが、某野党のトップのリーダーの方でした。ただ、わざとではなく、その人のグレーのズボンが破れて穴が2,3か所あったのです。
★僕らも小学5年くらい。勿論貧しくて、ボロの穴の空いた半ズボンをはいていました。
★勿論選挙権もなく、演説の意味も分からなかったけれど、その人はこれからの日本を語り、大人と子供の夢をしっかり語っていました。
★あー、この大人は嘘を言っていない。とぼんやりと感じました。
★ぼろの背広とズボンで熱っぽく語る日本の未来。
★もう春・冬・夏と休み毎に働きに行かされていた貧乏な小生は、一生懸命その人の話を聞きました。
★そういう人が、この貧しさを何とかしてくれなければ何ともならないからです。
★なんか学校の授業とは違う感動がその演説にはありました。彼は本当に懸命に語っていました。大人は周りにあまりいなかったのです。
★それでもそのやせた男の人の目はキラキラ光っていて、本当に信じられたのです
★多分政治家もその頃は本当に国や国民の生活を何とかしようと頑張っていたのです。
★それが、私の選挙の原風景です。
★選挙は何と遠いところに来てしまったのでしょう。
★国とか国民を良くしようとか関係なく、手前の利得の為だけで、人気のある方に右往左往する。
★そこには権力を手にして、利権をいかんなく物にして税金をぼったくって楽をしようと言う者しかいないのです。
★もう当分政治の事について書くのは止めたいと思います。虚しすぎます。
★国民全員の現政治家拒否投票権はないのか?
★一度全員で与党も野党もあらゆる議員を拒否して、無政府でやってみようよ。すっきりするぜ。
★北朝鮮のロケットはどうするって?黙っていれば空の上を通っていくだけだよ。
★10月1日から赤い羽根の運動が始まります。
★私は1回も買ったことはありません。だってこの羽、両親が健在でものすごく兄弟が多く、失業していたりして本当に貧しい家庭に1回もその援助なり恩恵が来たことはなかったのですから。
★一家8人が1日おきに素うどんとか、おかずは沢庵だけの麦飯夕食。畳は既にただの藁に擦り切れ、薄縁が買えず、新聞紙を割れた床の上に敷いていての生活は、冬は凩が床の下から吹き上げ、夏はその藁の中に住み付いたダニと蚤のかゆさと、夏の暑さに眠れなかった日々でした。
★そんな生活を誰かが助けてくれたことはなかったのです。時に東京の親せきから送られた衣類や食料には、涙をこぼしたものです。
★そろそろ各家庭に、テレビや洗濯機が家庭にも入る頃の事の話です。
★今もろくに食事の出来ない児童がいるという話です。あれから64年もたっているのに、まだ飯もろくに食えない児童がいる現状を立派なブランドの衣裳やスーツを着た人間が、何を語ったって説得力なさすぎます。
★現に私の国民年金は月5万を割っています。昨年は月36,000円でした。
★借金ができやすくなっただけで、64年前と何も変わっていません。
★本日これまで。お休みベィビー!また明日。
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