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自分に返ってくる

海稽古I

★写真は「海のダイヤモンド」-嗚呼、軍艦島-の稽古風景です。

★さて、本番の舞台まで後1週間になりました。

★抜き稽古をやったところは、確実に手ごたえを感じるようになって来ました。

★そして昨日からは毎晩通し稽古です。

★演出助手や舞監助手が圧倒的に足りないので、役者が通しの間も演出助手に回ったり、音出しをしたりまあ、あたり前のこととはいえ大変です。

★芝居ははしかし、やればやっただけ自分に返ってくるという事は何回やっても思います。

★苦しみぬいて限界を超えているのではないかと思われるほど頑張れば、必ず舞台が終わった後に自分に返ってきます。

★だから、どんな苦しみや困難も乗り越えられるのだと思います。

★芝居を我々ような小劇団でやれば、生活は稽古の間、ほとんどの人間が破綻します。経済的に底をつき、チケツトを売りさばき、さらにチケツトが売れなければ何人分も自分で被るので。

★生活は限界を一直線に飛び越し、地獄への道をひた走ることになるのです。稽古の間交通費はおろかギャラも一銭も入らないので、バイトで貯めた細々とした預金もすべて吐き出し、借金まで背負う事に成るからです。

★それでも芝居はやりたい。それでも止められない魅力と魔力が芝居にはあります。

★だからこそ、芝居を中途半端にやったものは中途半端にしか見返りはなく、必死にやった者にはしっかりとした金や物以外での収穫と喜びが返ってくるのです。

★ただ、残念なことに、芝居の評価はまた別なのです。それは自分たちではなく、お客様が、それぞれに下して下さるからです。

★どんなに自己満足しようと、駄目なものは駄目、いい物はいい、嫌いな物は嫌いと判定されます。

★これは頑張ったからとか、芝居に対して誠実にやったとか関係のないことなのです。

★そこが芝居の恐ろしい処でもあります。

★ただ、自分に返ってくる、それだけは本当です。かれこれ、学生の頃所属していたプロ劇団から数えて約48年それが実感です。

★だから芝居は止められません。

★後一週間、存分に楽しみ苦しんで、いい芝居、面白い芝居を造り上げたいと思っています。

★本日これまで。お休みベィビー!また明日。





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genre : 日記

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プロフィール

G.C(グランド・キャノニオン)

Author:G.C(グランド・キャノニオン)
G.Cことグランド・キャニオン・ビリーブ・ミーこと高貴な谷、つまり 高谷信之のこれはブログです。

G.C(ジードットシー)は1972年からNHKラジオドラマを約80本書き、映画、テレビ中学生日記等主にNHkのシナリオを手掛ける。【ラジオドラマ】「枝の上の白色レクホン」では、芸術祭大賞をとり同じく『天主堂』ではギャラクシー賞優秀賞をとる。
また若者たちと劇団ギルドを1999年に立ち上げ、20年続け、37回公演で2018年秋解散した。70代後半に向かい、演劇のプロジェクト、あくなき、小説・演劇・シナリオの挑戦創造に賭けており、また日本放送作家協会の理事は岩間良樹理事長の時代より20年以上続けた。
他に長崎県諫早図書館・壱岐未来座等のシナリオの書き方、演劇の演出講師、指導等もしている。

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