凄い芝居を観た

★写真は広尾天現寺の歩道橋の上からの夕暮れ。
★この歩道橋は美濃部都政の置き土産なのか知らないが、膝等痛い者にとっては地獄の階段が続いている。
★もっとも帰りに、かなり離れた場所に信号のついた横断歩道を渡る方に教えていただいたけれど、そこまでが遠すぎる。
★さて、そんな愚痴を書きたいわけではなく、本日恵比寿のテアトロジャージャンで観た桃井章作・演出の「歌う女」-M家の人々Ⅲーがあまりにも凄い芝居だったので、それを書く。
★例によって桃井さん本人の祖母へのオマージュと深い掘り下げをテーマにした1時間15分ほどの芝居だけれど、これが神がかり的に凄いのである。
★ネタバレするので一切書かないが、リアリズム演劇で有りながら、手法の中にシュールな方法を用いて、しかも計算ずくではなく、まるで偶然のように仕掛けてある芝居だ。
★もう、55年程随分様々な芝居を観ているが、これほど、驚き、心震えた芝居は無かったように思う。
★役者も水沢 有美さんの可憐な色気と、初めて見た桑原なおさんの匂いたつようなエロティシズム、大塚みどりさんの軸のブレない太書きな人物像、ちらっと出る岸本敏伸さんの自然な演技が相まって、20人程しか入らない空間に不思議に幻想的、エロチックで神秘的な時間と空間を構築していた。
★彼のブログで知って昨年暮れに倒れた桃井さんの容体を心配していたが、退院して、わずか2か月半でこんな素晴らしい芝居が造れるとは何とも驚きである。
★芝居は何にも増して、生きる事の特効薬なのだと、昨日胸痛の為、病院まで行き心電図を撮った(異常はなかったが、小生としては手術してから2年半ぶりに、かなり異常だった)そのわたしが思うのだから間違いない。
★残念ながらこの芝居、20日までで、、20日は満席だという。明日19日は13時と18時の二回公演があるので、興味のある方は090-9964-2231に電話をしてもみてください。
★3000円です。HPはhttp://jerjan-hiroo4f.jimdo.com/テアトロジャージャンまでアクセスしてみてください。
★基本的に人の芝居をここまで、宣伝することはないのだけれど、素敵ですさまじい芝居です。
★人の芝居はともかく、自分の「海のダイヤモンド」-嗚呼、軍艦島-を頑張って書き進めなくてはと思う時々、それにしても義理ある観劇スケジュール多過ぎねえ?
★本日これまで。お休みベィビー!また明日。
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