ドラマ灰とダイアモンド

☆写真は秋昨今の空です。
☆ポーランド映画の巨匠アンジェィ・ワイダが亡くなった。
☆長いことラジオドラマの仕事をしていて、非常に嬉しかったのはアンジェイ・ワイダの「灰とダイアモンド」をNHKの文芸劇場でラジオドラマとして小生が脚色出来たことだ。
☆もう40年近く前になろうか?
☆主人公マチックの役をまだ無名時代の橋爪 功さん、その恋人役に金沢 碧さん。共産党の書記長に新派の金田龍之介さんが扮していた。
☆同じくワイダ監督の「地下水道」を混ぜながら脚色し、ポーランドの作曲家ショパンの曲も入れた。ショパンも又戦いの作曲家だったからだ。
☆ラストシーンのシーツが干された明け方の広場で、血まみれになってマチックが死んで行くシーンには苦労して、彼が倒れるとカラスの群れが空に一斉に飛び立ち、ショパンが流れ、あの有名な詩「灰の奥底からダイアモンドの現れんことを・・・・」がマチックのモノローグとして流れるという結末にした。
☆橋爪さんも若くてうまく、金田さんはその前に立ちふさがる鉄の壁のような演技で、なによりも、金沢 碧さんが初々しく美しくも悲しかった。
☆実に政治的な作品ではあったが、その中の引き裂かれた悲恋に力点をおいたような、映画よりはややロマンチックな出来になったような気がする。
☆その後もアンジェイ・ワイダ監督はポーランドの真の独立の為に闘い、素晴らしい映画を造った。
☆「灰とダイアモンド」は「気違いピエロ」「2001年宇宙の旅」「死の谷」「七人の侍」と吾が青春のベスト5なので何とも感慨深い。
☆10月9日に90歳で亡くなられという。正に「巨星落つ」という感じである。
☆輝かしき怒りと悲しみの時代は正に終わりつつある。
☆明日はどっちだ!
☆本日これまで。お休みベィビー!また明日。
スポンサーサイト