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今年の蝉は・・・・

ズボンに止まった蝉

☆写真はベランダに干した洗濯物のズボンに、止まっていた蝉(多分アブラゼミ)です。

☆今年も蝉がエレベータホールや、11階のビルの廊下や、エレベーターの中で鳴きながら暴れているのを、よく見かけるようになりました。

☆アブラゼミは幼虫として約地中に6年。外へ出てきて羽化して蝉として鳴き始めて、野外では長くて1か月、運が悪ければその命は1週間にも満たないという事です。

☆蝉にとっての不幸は、本当に快適な木の幹の下の地中で、ゆっくりと幼虫期を過ごしたのに、土から出て幹で羽化して、やっと思い切り鳴き、喜んで飛びまわると、辺りはコンクリートだらけの団地だったりすることです。

☆そうすると、あちこちに身体をぶつけて傷ついたり、乗りたくもないエレベーターについはずみで乗らされて11階へ来ちゃったりするのです。

☆コンクリートの団地は人間が住むために、勝手に森とか雑木林を切り崩して、造ったものなので、蝉の短い人生の環境としては最悪の建物です。

☆これはまるで、幼少期に豊かな土の中で、大人に成ることを夢見て楽しみにして、やっと大人に成ったら、環境の選択が最悪だったという悲しい話であります。

☆蝉よ泣け、鳴くのではなく、泣け!人間の勝手さに腹を立てながら・・・・

☆こうして、蝉は11階のベランダに干してあった、綿の家庭用の緑色の薄いペラペラのズボンに止まってみたのです。

☆ちょっとおかしいなとは思ったけれど、コンクリートの建物の中を暴れるよりはましかと、止まってみました。

☆昼の外出でも、深夜の帰宅でも何匹かの蝉を見かけます。昔は11階に迷い込んだ蝉はそっと摘まんで、エレベーターで下まで運び、木の幹にそっと捉まらせてやったのですが、蝉が昨今は暑いせいか多すぎて、一々世話をしてやれなくなりました。

☆今日も洗濯物にすがっているアブラゼミ君はそっとそのままにして、家を出ました。

☆そしてドコモショップで50分も待ってタブレットを解約しました。

☆人間と言うか、いや俺はなんて愚かで、蝉程のひたむきさも失くしてしまつたのかと思いつつ、気持ちを切り替えて稽古場へ向かいました。

☆蝉よ泣け、俺も泣く、せめて短き命の為に・・・・

☆本日これまで。お休みベィビー!また明日。
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プロフィール

G.C(グランド・キャノニオン)

Author:G.C(グランド・キャノニオン)
G.Cことグランド・キャニオン・ビリーブ・ミーこと高貴な谷、つまり 高谷信之のこれはブログです。

G.C(ジードットシー)は1972年からNHKラジオドラマを約80本書き、映画、テレビ中学生日記等主にNHkのシナリオを手掛ける。【ラジオドラマ】「枝の上の白色レクホン」では、芸術祭大賞をとり同じく『天主堂』ではギャラクシー賞優秀賞をとる。
また若者たちと劇団ギルドを1999年に立ち上げ、20年続け、37回公演で2018年秋解散した。70代後半に向かい、演劇のプロジェクト、あくなき、小説・演劇・シナリオの挑戦創造に賭けており、また日本放送作家協会の理事は岩間良樹理事長の時代より20年以上続けた。
他に長崎県諫早図書館・壱岐未来座等のシナリオの書き方、演劇の演出講師、指導等もしている。

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