脚本

★写真は吾が家の近くの桜並木の今。
★やっと、7月16日ー19日の劇団ギルドの公演「十二双川物語」を書き上げた。
★諸処の事情があり、本来連休明けに仕上がる筈の脚本が大幅に遅れ、ついに6月に入ってしまった。
★勿論従来の戯曲の仕上がり具合からかんがみれば、公演の1と月半も前に一応仕上がったということは画期的な事なのだけれど。
★今回は客演が多いのと、10周年記念公演ということで、ダンスや、装置その他もいつも以上に大掛かりなので、これでも遅すぎるのである。
★勿論これから、稽古をやりつつ、大幅に修正加筆カットをしていかなければならないが、取り合えず。終わりの了という字を打てたことでほっとした。
★今回は自叙伝に近いフィクションだったので、殊更いつもより、難しさが増した。
★書くべき事と捨てるべき事の選択に苦慮したり、書いているうちに実際に書きたかった人物像とどんどんズレテ立ち上がってきた人物がかえって、難問を生み出すという具合だ。
★多分自叙伝的というと、ほとんど全てが事実と思われてしまうのだろうが、貧乏であったという事実以外、ほとんどが創作であり、フィクションだ。
★ただ、その作りごとが、リアリィテイーを持ち、血が通い、立ち上がり、芝居となるための大変な稽古がこれから始まるというわけだ。
★いいや、もう始まっているんだよベイビー!
★というわけで、稽古の後、役者諸氏を飲みに誘ったのだが、ほとんど帰られてしまい、最後の書き手としての僻み根性が顔を出した。
★「そうかい、そうかい、そんなに酒も飲めないほどひどい本だったのか」と……
★書き手の小生はひがみっぽくていけない。
★作家は常に自らを鏡に映すように書いているマゾ行為なので、書いている間はトコトンひがみっぽい。
★書いたことのない人はわからないが、書いている間は「鬱」とは違うのだから、ほんとうは励ましてほしい。励まされれば、調子に乗って、80の力は100を超えるのだ。
★舞台へ上がる直前の役者と同じなのだ。
★その寸前にボロクソにダメをだしたり、しかとする演出家はいないだろう。
★だから、せめて、書いている間の作者はおだてるべきなのだ。それ以外に作者をその気にさせる方法はないのだよベイビー!
★さて、明日からは、書き手をある意味捨てて、演出として、如何に役者の魅力を生かして、芝居として、とにかく面白い芝居にするよう専念する。
★そのためには、書き手の高谷には、徹底的に傷ついてもらい、面白い芝居に演出と役者とスタッフで作り上げていかなければならない。
★そのための心労か、またもや激しい下痢。
★ぎりぎり我慢して、下車した駅でトイレに駆け込む。
★名前は出せないが、この前の下痢もあの飲み屋。
★あそこ、やばくないかベイビー。
★二度あることは三度とか?
★もう一回は御免だぜ。
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