至福の時と鏡

★写真は梅雨時の空堀川です。今年は水の流れが本当に少ないです。
★今自分にとっての至福の時は、皆が寝静まった深夜、風呂に入り湯船につかって白い天井を仰ぎ見る時です。
★あと何回こういう幸せな瞬間を過ごせるのかなと考えながら・・・・それでもとても幸せな時です。
★何回も書いて食傷気味でしょうが、あの富士が最高に見える伝説の三保の松原の東海大学の寮に居候していた頃、風呂に入る為には駿河湾をポンポン船で渡って行かなければなりませんでした。
★運が良ければ週に二回、父が自転車の前と後ろに2人の兄弟を載せて、小学3年の小生は、妹と母とポンポン船に乗って清水港迄30分程の海を渡って清水市の銭湯に行くのです。
★兄弟は5人なので、小さな1人はいつも交替で留守番でした。
★海が運悪く、時化たときなどは船べりでゲイゲイ吐きながら風呂に入りに行ったものです。
★そのことを考えればこうして望めば毎日、自宅の湯船に浸かれることは、本当に夢の様なのです。
★そして風呂を上がると、必ず鏡の前で己の顔を睨むようにしてみます。
★それは決して自分の顔が好きだからではありません。
★人は死期が近づくと顔の印象がうすくなり、いわゆる影が薄いという状態になるからなのです。
★今まで何人もそういう友や親しい人の顔を見てきました。
★だから目力を込めて、己の顔を鏡で見て、「よし、まだいける、未だこの顔なら影が薄くないから死なない!」と気合を込めて、確認するのです。
★死んでもいいけど風呂に入れなくなるのは嫌だなとか、いやそれよりも芝居が出来なくなるのがもっと嫌だなとか思いつつ、鏡を覗き自らを鼓舞する今日この頃です。
★勿論それ以外にもここには書けないけれども楽しいこと、生きていて良かったことはいっぱいあります。
★でも、年を取ると傷つく事はどんどん多くなっても、楽しいことはやはり減ってきます。だから若いうちは、楽しいことを大いにした方がいいと思います。
★若者よカルペ・ディエム(その日を掴め)。俺も死ぬまでは若者だ!
★本日これまで。お休みベィビー!また後日。
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