5か月かかった原稿

★写真は頂き物の春の和菓子です。
★さて、本日は昨年の確か10月頃に依頼された、諫早通信という季刊誌の約1000字の原稿をやっと書き上げ、新宿でTさんにお渡しすることが出来ました。
★というのも、依頼された時は野呂邦暢さんの事を、諫早に本拠を置く季刊誌に随筆をという事でした。
★諫早という処には毎年演劇講座とラジオドラマ講座で何回もお邪魔していて、地元の作家野呂邦暢さんの小説「草のつるぎ」は芥川賞の作品という事で随分と以前に読んだことはあったけれども、それ以来あまり気に留めたことのなかった作品でした。
★ところが調べていくうちにあの脚本家として小説家として素晴らしい作品を残した、向田邦子さんが、脚本家としてではなくプロデューサーとしてテレビ朝日の「落城記」に関わられたことを知って、がぜん興味がわいてきたのです。
★そこから、向田さんが惚れたという野呂さんの「諫早菖蒲日記」に興味が移り、また「落城記」も気になって、アマゾンでそれらの作品と「草のつるぎ」も求めて、じっくりと読んでみるという作業に入ってしまったのでした。
★その間季刊誌は冬の号を一つ飛ばして、多分春号まで、原稿の締切を勝手にとばしてしまうという暴挙と我儘をやつてしまったのです。
★そして何とかTさんにお詫びして、やっと出来た原稿を今日お届けできたというお粗末な顛末でした。
★いずれ発行された末には、このブログに引用させていただき、書く予定ですが、本当に長い間締切を勝手に伸ばすなどという、事は大作家でもないのにいや小作家ともいえない身で、失礼極まりないとただただ恥じる思いでした。
★しかしながらお蔭で、野呂邦暢さんの実に繊細で詩的な小説に出会えたり、向田邦子さんの企画に燃える執念のようなものも知ることが出来て、小生に取っては大変な財産となりました。
★人の出会いと言い、ちょっとした縁での作家や作品との出会いは、実に奇縁で、素晴らしいものだという事をあらためて知りました。
★本日は故あって、稽古は小生休み、長谷川君に任せて、役者諸氏にはひたすらセリフを入れてくれるよう頼みました。
★本日これまで。お休みベィビー!また明日。
スポンサーサイト