タイからの土産話

★写真は’60~18ロクレイ・イチハチ―1960年君は18歳だったーの舞台です。
★さて、本日は夜、戦友であり、照明家の明日(みょうが)さんと鷺ノ宮で会って、正月からフィリピンとタイを約1か月旅行してきた土産話を聞いた。
★ここ20年明日さんは冬になると、逃れるように日本を後にして、往復の格安旅行券を買って、後はきわめて安い宿のチケットを大体買っておいて、現地で宿を探し、ヒッチハイクのようなバックパッカーの旅をやりだすのである。
★バックパッカーだと言うと、「俺はバックなんか背負っていかない」といい、そうかといって、1か月チケットを入れて20万円の旅はツーリストともいえないような感じがする。
★73歳のこのような旅は何と呼べばいいのか?フィリピンのマニラからルソン島までと、タイのバンコクの近くにも行ったという。
★タイには小生の甥っ子が4年程住んでいるので、そこで2晩会って、飲んできたらしい。甥っ子も色々と東南アジアを旅はしているのだけれど、明日さんにはかなわないらしい。
★それにしても、観光地を回るでもなく、ただ風光明媚な安い宿を取って、昼過ぎから、ホテルに籠って夜まで飲んでいるような旅らしい。移動はもっぱら現地のバスだという。
★まるでやっていることは20前後の若い学生のヒツチハイカーかバックパツカーのようで、言葉はどうしてるのか?と聞くと、「言葉は話せなくても別に通じる。荷物を持ってホテルへ行けば、誰だって泊まりたいんだな」と通じるんだよと言う有様である。
★何も見ないで、ただ宿で飲んでいるなら、日本の旅でもいいじゃないかと言うと、「いいや、日本じゃあ、こんなきれいな海の傍で一泊2500円とか3000円では泊まれない」と携帯で撮った写真を見せてのたまう。
★夏になると伊豆の民宿に1と月程行き、冬は気ままな東南アジアの旅である。よっぽど金があるのかと思うと、都営アパートで極貧に近い生活をしている。勿論年に一度は京劇の照明の仕事をするけど、大体は我々のような小劇団の照明だから、金が入りようがない。
★全く同年代としては羨ましい限りの幸せな人だ。大酒のみで、こっちはとっくにやめたのに、たばこは未だに両切りのピースを吸っている。膝の半月板がいかれて、階段は苦手というくせに、一か月の放浪で、腰痛も以前タイで骨折した足の痛みも治った等と言う。
★本当に分からない人だ。そんな人と後5年芝居をやろう等とバカな話をしていると、なんだかやれそうな気がしてくるので不思議だ。後5年と言っても、多分に金にならない芝居だ。金にならないというよりは金を持ち出す芝居である。
★この合わせて145歳の能天気な爺たちをなんとかしてくれー!
★本日これまで。お休みベィビー!また明日。
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