出会い

★写真は’60~18ロクレイ・イチハチ―1960年君は18歳だったーの舞台です。撮影 向 操
★さて、今週末の講座の為に生徒の作品を読まなければならないのだけれど、12作品ほどがメールの添付で送られてきたので、その刷出しだけで、かなりの時間を食う。
★またそれと並行して、実は諫早出身の野呂邦暢のエッセイを頼まれていて、書き上げようと思っていたら、この方が亡くなる一週間前にさる仕事の為に向田邦子と会い、一週間後に野呂さんが亡くなり、向田さんが大変ショックを受けたという事を知って、その辺を更に深めたくなった。
★そのため、締切を伸ばしていただいて、向田邦子が感動したという野呂さんの「諫早菖蒲日記」と、更に彼女がプロデューサーを唯一買って出たという同氏の「落城記」、さらには野呂邦暢氏の芥川賞受賞作「草のつるぎ」等をアマゾンで買い求め、次々に読んでいるので、本当に忙しくなった。
★というより、自分で忙しくしてしまった。
★しかし、こういう今迄はそれほど詳しくなかった作家の作品との出会いは、不思議なものである。
★人の出会いよりも作品との出会いは衝撃的で急な事が多い。
★もともと好きな作家ならともかく、気にはなっていたが、一つか二つしか読んでいなくて、あまり気に留めていなかった作家が急に気になるというこれは何なのだろう。
★小生のいわば癖なのかもしれない。もう極めたと思った作家でも知らないことがいっぱいあったり、気に留めていなかった作品や作家が急に気になることもある。
★勿論仕事が忙しく、買って本棚に積んだままになっている作家もある。例えば向田邦子の小説や評伝もそうだ。その辺が妙な事で、本棚から「これを読んでくれ」と呼びかけてきたりする。
★まあ、多分に人との出会いもそんな事があるのだが、本は人ほど裏切らない。読む時々によって深くなる。昔見た映画もそうである。
★が、先日たまたまルイ・マルの監督作品でブリジットバルドーと、ジャンヌモローの「ビバマリア」を人から頂いたレイザー・ディスクで見たが、こんな映画だったっけと、ちょっと感じが違って見えたりもした。
★まあ、作家とか映画に興味が尽きないうちは、勿論人間にも(特に女にだが)興味の尽きないうちが華で、興味を示さなくなったら本当の老化で老人だ。
★正真正銘の老化も老人も嫌なので、まだ大丈夫だろう。
★本日これまで。お休みベィビー!また明日。
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