稽古そして稽古

★写真は稽古風景です。
★前半の部分の稽古が続きます。
★本日は、今回訳あって劇団を一時休んでいる篁が稽古を見学に来ました。
★劇中劇で、演じる部分がまだうまく躯にセリフが浸透しなくって、何回も切り返しての稽古でした。
★終わって歓談の一時。新しく出会う者、古くからの知り合い等芝居を通して、すぐ人間は交流していけるので、芝居というツールはたいしたものだと思います。
★ただ、やはり稽古はあくまで、言葉を通して、演出の意向をつたえて行くので、色々難しい側面があります。
★演出にもよりますが、大体小生は出来るだけ補助線を与えて、後は役者が答えを出してくれるよう、駄目を出すのですが、言葉が足りなかったり、きちっと伝えることが出来ないと、いきなり結果を言われたように感じて、その結果がすぐ出せない事で焦ってしまい混乱する役者もいます。
★全体の結果が出ててくるのは、それこそ灯りと音が完全に入って、小屋へ入ってからでも遅くないのに、早く自分の中に結果が出てこないと役者は不安になったりもします。
★それ等すべては自分の言葉ではなく、劇作家という他人が書いて成立しているセリフと芝居を演じさせられるので、初めはその自分との違和感が中々わからないからなのです。
★やがて、身体の中にセリフがきちんと入って来ると、劇作家よりも演出家よりも、セリフや動きは自分の物になっていき、彼らでなくては表現できない、独特の世界を作り上げることになるのです。
★稽古の始まりのぎこちなさはそういう事です。えてして、その辺で演出が焦ってしまってはいけないので、焦る心をぐっと抑え込んで、補助線の先の役者の答えを待ちます。
★演出としてはこれは実に忍耐のいる時間で、ここをじっと我慢していくのです。
★まあ、そんな感じの稽古ではあります。でもこれはとても素晴らしい芝居になると思います。
★何よりも3人の女優がそれぞれの個性を持っていて、それが化学反応のように火花を散らし始めているからです。
★どうかご期待ください。
★本日これまで。お休みベィビー!また明日。
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