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身につまされて

稽古3

★写真はアル・タルフal・talf―獅子の一瞥ーの半立ち稽古風景です。

★さて、本日も冒頭15分くらいの部分の稽古をやりました。写真が少し以前の物で、もう完全に立ち稽古には入っています。

★本日は稽古終って、舞台監督に決まっている中谷とそして加藤・長谷川との4人で真面目にマックでスタッフ会議、つまりこの芝居の打ち合わせをしました。

★稽古は順調に進んでいます。

★ところで、新幹線での灯油をかぶって自殺した男の事件はショックでした。

★巻き込まれた方は本当にまじめな方らしく、何とも可哀そうで無念な事と思います。

★まだ捜査が詳しく進んだわけではないので、うかつなことは言えないのですが、71歳の男が仕事もなく、年金への不満が動機との報もあります。

★ただ、身につまされたのは、ほとんど小生と同じ年で、岩手から歌手を目指して10代の頃上京してきて、流しの歌い手でしばらく杉並区の酒場を流していたという事。

★夢があったのか?或いは夢破れたのかわかりませんが、いろいろ働いて、仕事も止めて、年金だけでは生きていけなくてまあ、かなり追い込まれて、今の処、すこし精神に異常をきたしての凶行のように報じられています。

★何度も小生のこのブログに現れる貧乏ネタで気がひけるのですが、私も親父が職を20数種も変えたため、本来なら中学卒業で、その頃住んでいた静岡の何処か工場か店に就職させられるような状況でした。

★ところが、ラッキーな事に高校進学のちょっと前に、何とか親父が多少安定した職に附けたので、家庭教師のアルバイトを2件しながら、高校を何とか卒業出来ました。

★そして更にラッキーな事に、高校3年の時に親父が東京に就職が決まり、早稲田を受けることが可能になり、早稲田の夜間部第二文学部に入ることが出来、好きな演劇の勉強が出来たのです。

★私たちの世代は集団就職どんぴしゃりの世代です。もしかしたらでなく、ほんのちょっとの差で、集団就職で東京へ出て来るか、静岡の工場か店で就職し、芝居をやろうなんて言う事は夢のまた夢で、終わっていたかもしれません。

★数々の幸運や様々の方に出会えて、金にはならなくとも、この年(72)で若い人達と好きな芝居が出来ることの幸せはいくら感謝
してもしすぎる事はありません。

★けど、一歩間違っていたら、あの犯人は正にもう一人の私自身の姿に他ならないと思ってしまったのです。

★家賃4万円のアパートいや、彼は10万の年金をもらっていたそうなので、4万の家賃を払っても6万の生活で暮らしていたといわれています(勿論借金があったのかもしれないし、わかりませんが)。

★私と言えば介護保険を引かれて月4万6千円の国民年金しかもらっていません。これははっきりいって、ホームレスも出来ない金額です。

★私には幸いつれ合いがいて、嘱託社員で働いていたり、その家人の年金も入るのと、若い人にシナリオの書き方を教えたり、シナリオ公募の試験官や、芝居の公募の審査員・演劇を九州の高校生に教えたり、等の収入があるので、芝居の借金があってもどうにか生きていけるのです。

★しかし他人ごとではないのは、小生に連れ合いが居ないとか、この年ですから、何処かが故障して入院中とかは普通にある事なのです。

★そんな中で、何かに絶望したり、あるいは本当に月4万6千だけで生活しなければならなくなったりと考えれば本当にこれは板子一枚下は海の底という、状態はいつ来てもおかしくないのです。

★確かに今回の事件は犯罪です。その犯罪に同調したり、肯定する者ではありませんが、本当に身につまされるのです。

★年寄りだけではありませんし、多くの食べる事の出来ない子供や、原発で故郷を取り上げられた人々が溢れるほどいるのに、この国は軍備の事ばかりに気が行き、オリンピックというお祭り騒ぎにばかり気が行き、果てはあの素晴らしい憲法までもごまかして、捻じ曲げ、法律を変えて、戦争への道を歩もうとしているのです。

★挙句の果ては言論弾圧です。きっとこういうブログもどこかでチャックされ、分類されているのかもしれません。

★恐ろしい世の中です。恐ろしい政府です。そのことに早く多くの人に気付いてほしいとしか言いようがありません。

★犯罪は悪い。でもその犯罪を生み出す弱者の土壌ををどうして止められないのか?残念です。悔しくてたまりません。

★本日これまで。お休みベィビー!また明日。
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theme : 今日のつぶやき
genre : 日記

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プロフィール

G.C(グランド・キャノニオン)

Author:G.C(グランド・キャノニオン)
G.Cことグランド・キャニオン・ビリーブ・ミーこと高貴な谷、つまり 高谷信之のこれはブログです。

G.C(ジードットシー)は1972年からNHKラジオドラマを約80本書き、映画、テレビ中学生日記等主にNHkのシナリオを手掛ける。【ラジオドラマ】「枝の上の白色レクホン」では、芸術祭大賞をとり同じく『天主堂』ではギャラクシー賞優秀賞をとる。
また若者たちと劇団ギルドを1999年に立ち上げ、20年続け、37回公演で2018年秋解散した。70代後半に向かい、演劇のプロジェクト、あくなき、小説・演劇・シナリオの挑戦創造に賭けており、また日本放送作家協会の理事は岩間良樹理事長の時代より20年以上続けた。
他に長崎県諫早図書館・壱岐未来座等のシナリオの書き方、演劇の演出講師、指導等もしている。

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