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稽古2週目

緑1

★写真は東村山中央公園の緑です。

★さて、本日は稽古が始まって2週目の初日。

★ギリギリまで、追加台本を書いて、若干遅れて稽古場へ。

★若干遅れてというのは訳があるのです。

★役者は稽古の始まる前にウォームアップや発声の練習をしたり、今のように稽古の前半であれば、セリフを覚えたり、対話をしたり絡む役者同士のセリフ合わせをしたりの時間が必要なのです。

★稽古場を抑えておける時間がたっぷりあれば別ですが、貧乏小劇団では、1時間いくらという稽古場代をそうゆとりを込めて大目には取れないので、本来やるべき稽古時間外の訓練やアップを、稽古の初めに食い込んでもやらざるを得ないのです。

★したがって、わざとその30分を役者に与える為に、演出はいつも遅れて稽古場に行くのです。

★今回ははじめて、ギルドでやる人や、初めて役者そのものをやる人もいるので、連日早めに稽古場に入っていたのですが、そろそろいつもの30分遅れの稽古場到着にしようと思っています。

★亡くなった寺山 修司さんが、きしくも言っていましたが、本当に演劇を育てようとするなら、馬鹿でかいホールを建てるではなく、
若い劇団や小劇団の為に国が稽古場会館を建てるべきだと。

★本当にその通りだと思います。吾々はいつも稽古場で本当に苦労しています。お金の有る劇団は、新宿やその他の比較的便利な稽古場を一括で、30から40日借りて、そこで上演する小屋へ入るまで、充分に稽古をするのですが、我々にはそんな余裕はありません。

★場合によっては、稽古場を転々としたり、たいていは公共施設の安く、しかも開いているところをいろいろ探してと抑えて、稽古をします。

★ですから、セットをきっちりと組んで、その実寸のセツトに模した空間で稽古をやるなどという事は、夢のまた夢です。

★それに、役者もうちの劇団で言えば皆、必ず昼間アルバイトをしていますから、それが終わって、駆けつけて稽古をやるというのが精いっぱいです。

★劇団によっては、夜バイトをやっている者が多いと、必然的に昼稽古という事に成ります。

★国から助成金をもらってやっている劇団もいますが、これも著名な小劇団が常連のように取っていって、我々のように、15年間に34回もの自力公演をコツコツやってそれなりの評価を受ける劇団でも、毎年申請をしても落ちているばかりです。

★借金が増えるわけです。

★「自腹を切って演劇の公演をやる人間の神経がわからないわ」と言ったテレビ作家がいましたが、この人には絶対に招待状や案内を送りません。それが小生のせめてもの意地です。

★ただ好きだからという単純なくくりで、何年も劇団を維持して、芝居が出来るものではありません。

★だからと言って、決してうぬぼれて、社会に対して何かいいことをやっているという意識などはありません。

★ただ、こんな世界もあるのですと、お客様にただ提示したいだけなのです。楽しんでもらえなければそれまでです。

★ぐちなのか、何なのかわからなく成りましたが、頑張って、いい舞台を創るだけです。

★今回は3人の女優たちが本当に懸命に頑張ってくれているのと、それをサポートする劇団員を中心としたスタッフが実に力強く支えてくれています。

★間違いなく、いい舞台になると思います。あとは小生の本と演出次第です。月並みな言い方ですが、心して、頑張ります。

★是非応援をよろしくお願いします。

★本日これまで。お休みベィビー!また明日。
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theme : 稽古、稽古、稽古
genre : 日記

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プロフィール

G.C(グランド・キャノニオン)

Author:G.C(グランド・キャノニオン)
G.Cことグランド・キャニオン・ビリーブ・ミーこと高貴な谷、つまり 高谷信之のこれはブログです。

G.C(ジードットシー)は1972年からNHKラジオドラマを約80本書き、映画、テレビ中学生日記等主にNHkのシナリオを手掛ける。【ラジオドラマ】「枝の上の白色レクホン」では、芸術祭大賞をとり同じく『天主堂』ではギャラクシー賞優秀賞をとる。
また若者たちと劇団ギルドを1999年に立ち上げ、20年続け、37回公演で2018年秋解散した。70代後半に向かい、演劇のプロジェクト、あくなき、小説・演劇・シナリオの挑戦創造に賭けており、また日本放送作家協会の理事は岩間良樹理事長の時代より20年以上続けた。
他に長崎県諫早図書館・壱岐未来座等のシナリオの書き方、演劇の演出講師、指導等もしている。

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