私と演劇 66 中学生日記との明け暮れ

★6月3日の妖しい夕焼けです。
★さて、色々な事情の為ブログを1日飛ばしました。熱心な読者であるEさんから心配とおしかりの電話をいただきました。
これからは、3行でも書くことにします。ごめんなさい。
★私と演劇 66 「中学生日記との明け暮れ」
★1993年には中学生日記を5本書き4本が放送されました。
★その1「早く帰りたい」4月18日放送。これは前々回で書いた第一回目の帰国子女の話です。
★その2「笑う仮面達」5月9日放送。これもいじめ問題を書いた作品で、先生が教室の生徒を見ると一瞬白いのっぺらぼうの仮面の生徒たちの顔が見えるというシーンはとてもシュールでショックなシーンになりました。
★この本を書いていた時勘にたよって、箱書きをろくに書かずに脚本を書いていて、担当ディレクターにこっぴどくおこられたのを覚えています。
★また、名古屋の地下にある狭い台本執筆室で当時東京から運んできたワープロで書いていて、8割がた書けていて、修正加筆していた時、誤って削除のキーを押してしまい、すべてが真っ白になったことも忘れません。
★たった今書いたものを書き直しても決して、最初に書いたものの様には書けずに、テンションも質も落ちてしまいました。此れは不思議ですが、同じものを記憶をたどって書いても始め書いたもの以上に戻ることはけしてありません。
★その3「バックトウザスクール」6月13日放送は、教育実習のため母校に帰ってきた女の先生を生徒たちが悪戯して罠にはめ楽しい思い出を作ってあげるという話で、ミステリー風コメディーで、これは本当に楽しく書くことが出来ました。
★その4「誓いのミサンガ」は7月18日に放送。これはサッカーを通しての友情をテーマとした作品でした。
★その5「青春のブルージーンズ」は書いたのは1993年とおもいますが、放送は1994年1月9日でした。これはビンテージのブルージーンズを通して、お互いに敬遠気味だった親子が会話を取り戻すというような物語でした。
★物語としてはそれぞれありきたりではなく、それなりに面白い作品を造れたと自負していますが、なにせ大きめのワープロを名古屋へ持って行って書き直したり、時には宅急便で名古屋へワープロを送ってキーを打ったように思います。
★中学生日記は一つには、日曜の「のど自慢」の後に放送されていたという事が最大の良い点でありました。
★日曜日中学生がゆっくり起きてくる。のど自慢の流れで、なんとなく中学生日記を親子で見る羽目になり「こんな甘くねえーや」と中学生は言い、「あんたはどうなの?」とか「お前の学校はどうなんだ」と親が聞き、「俺?おれはさあ・・・・」と親子の対話が始まる。
★それこそがある意味「中学生日記」のいい処だったのですが、やがて、朝早くの放送になり、Eテレになって、ついにはなくなってしまいました。
★素人の中学生とプロの役者さんが一緒に演じるという世界にも例のないTVドラマであり、ある意味NHKの良心でもあった番組がなくなったのはさびしい限りです。
★これからは私見ですが、大河ドラマとか朝ドラとの真逆で、コツコツと中身の濃い作品を造りつづけているNHKの良心が中学生日記でありラジオドラマだと思います。
★そういった意味では異論はあろうかと思いますが、ある意味NHKの良心に当たる作品の脚本をほとんど書いてきたという私には自負があります。
★今回はここまで。
★今日は劇団員の北村と長谷川がやってきて、家人もまじえて、7月公演のチラシの裏を造ったのですが、色々難関もあり、明日に持ち越しとなりました。
★本日これまで。お休みベィビー!また明日。
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