置き忘れ

★特に意味のない写真ですが、西武園遊園地を臨むです。
★電車に乗っているとき、ポケツトの中の携帯がバイブで鳴ると、ちょっとイラツク。取り出して見る。
相手が好きな女だったりすると、ドキッとしたり、嬉しくなったりするが、そうではない電話の場合が多い。
★椿組の芝居を見に行き、下北沢で電車を降りようとした途端に電話がブルツと来た。そっちに神経を取られて、駅に降りた。
★網棚に置いたバツグの事はすっかり忘れていた。階段を登り、ハッと気づいた。「しまったカバンがない!」カバンは電車の網棚に乗ったまま、行ってしまっていた。
★あわてて、駅の忘れ物を取り扱っているホームの事務所へ行く。
★「あの、今行った電車の網棚にカバンを・・・・・・・・・」
★なるべくなら駅の事務所にやっかいにはなりたくない。
★だって、痴漢か忘れ物か落し物ぐらいでしか、駅の事務所には普通行かないからだ。
★まあ、痴漢じゃなかったことを喜ぶべきか?
★ともかく、電車を電話で追いかけてもらい下北沢で捕まらず、向ガ丘遊園でも見つからない。
★芝居の時間が迫る。本日はわけあって、ぜひとも椿組の「ささくれリア王」を見なければならないので、後ろ髪惹かれる思いで、スズナリに行く。
★芝居はバツクステージ物で、中々面白く楽しませてもらったが、終わって、さて、電車で本人を下ろして、勝手に行ってしまったカバンは如何に?
★半分ト゛キドキ半ば諦め、駅に帰ると奇跡的に終点の駅でみつかったという。
★夜、10時を過ぎていたので、とりあえず明日か明後日取りにいくことにして、芝居に出ていた、出演者の女優さんと7月のギルドの芝居への正式な出演依頼の話をする。
★網棚に荷物を忘れる事は何回かある。一番困ったのが、ワープロもパソコンも無い頃、書きかけの原稿を網棚に忘れてしまった事だ。
★あの時ほど絶望的な気分になったことはない。
★何で人は、いや俺は網棚にバッグを置き忘れたりすると、本当に自分がつまらない人間に思え、落ち込むんだろうか。とにかく、参った。心理的に落ち込んだ。
★そういえば、ワープロを使い始めた頃、名古屋のNHKの脚本室で、「中学生日記」を書いていて、まちがって、保存していない完成脚本を、全部一気に削除してしまった事があった。
★一度書いたからといって、削除した直後にもう一度同じものは書けない。
★この時もものすごく落ち込んだ。
★ディレクターに言い訳をして、時間をのばしてもらい、必死に書いたが、削除されたものを上回った作品はついに書けなかった。
★書けないどころか、大分心理的にも落ち込んで、更に作品の質が落ちたように憶えている。
★横道にそれた。網棚に忘れたものは、ほぼ100%終点の駅まで行って取り戻してきたような記憶がある。
★あるいは、何か戻ってこなかった時が1回くらいあったかもしれない。
★66年間で5.6回はやっている。いずれも春だったような気もする。
★ただし、今日のような、大雨の日には忘れ物はしなかった。
★ま、ボケも入ってきたし、雨でも置き忘れするよ、な、ベイビー!
★いいえ、わたしは網棚にバッグなんか置いた事ないって?
★嘘言え、いつも携帯のメールを打ちながら、心を網棚に置き忘れているだろう?
★そうじゃないって言えるかベイビー!
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