私と演劇59 昭和最後のラジオドラマ

★写真は「蛍よ・・・妖しの海を翔べ」の舞台です。 撮影 向 操
★私と演劇 「59 昭和最後のラジオドラマ」
★1989年昭和64年1月7日に天皇が逝去された。
★昭和は64年は7日しかなかった。その昭和64年1月4日、5日、6日と小生の書いたラジオドラマ アドベンチャーロード「アルバイト探偵」がNHKFMで放送された。
★時間は22時~22時15分に放送された。4日「アルバイト探偵は高くつくの巻」5日「相続税は命で払えの巻」6日「海から来たスパイの巻」のそれぞれ独立した話の放送であった。
★6日夜10時15分に終った『アルバイト探偵』「海から来たスパイの巻」が、昭和時代の最後のラジオドラマになった。
★昭和天皇は翌1月7日6時33分に崩御された。
★1月7日は昭和ではあるがドラマや歌舞音曲は自粛され、一日中ニュースと回顧ドキメンタリー、クラシック音楽がラジオもテレビも流れることとなる。
★そして元号が平成と改められ、1月8日から平成となる。
★したがって、昭和最後に放送されたラジオドラマを書いたのは高谷という事になった。ただ、これは偶然でカルト的事実でしかない。
★なお、アルバイト探偵の他の5作品は1989年7月10~14日・女王陛下のアルバイト探偵として7月17~21日に改めて放送された。これ等のシリーズは松田 洋治が主役で谷隼人・高林由紀子が共演し、主に演劇集団円の若手の女優さんがそれぞれゲスト出演した。
★この作品は勿論荒唐無稽な所もあり、喫茶店に原作にはない、放し飼いの九官鳥を作りその鳥に語らせたりした。
★驚いたのは、この15分に凝縮してテンポよく終わらせた同じ原作の一話を、後日民放の2時間ドラマのテレビで観た。
★CMを入れて1時間49分程だとしても、15分で終わる話を色々盛り込んで110分にするのだから、間延びして何ともぬるいドラマに成っていた。
★こういう事をしているから、TVドラマは駄目なのだとしみじみ思った。2時間の間にラジオのように5本ぶち込むような鮮やかな方法をテレビは悲しいかな持たない。
★さて、この年後半で小生にとっては新しい出会いがあるのだが、そのことはまた次回。
★本日これまで。お休みベイビー!また明日。
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