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私と演劇58 1988年

「蛍よ・・・妖しの海を翔べ」2-3

★写真は「蛍よ・・・妖しの海を翔べ」の舞台です。 撮影 向 操

★私と演劇58 1988年

★多分この頃は「中学生日記」を書きだしていて、NHK名古屋へ新幹線で行き、1泊で打ち合わせをして来て、帰って2週間ほどで脚本を書き上げ、原稿を持って又名古屋のNHKへ行き、脚本を提出して平均2泊3日ぐらいで直しをして帰ってきていたのだが、今手元にTVの脚本の資料がないので、後で纏めて「中学生日記」については書きたい。

★この年6月20日~7月5日迄の月~金全10回のNHKFMアドベンチャーロード・北方 謙三作高谷脚色の「檻」がOAされた。多分書いたのは4月~5月の事と思われる。原田 芳雄さんとの2度目の仕事であった。金沢 碧さんとも2回目だったかもしれない。旧知の演劇集団円の三谷 昇さんが素晴らしい存在感を示していた。

★ハードボイルドは嫌いではないし、随分ダシ―ル・ハメットやレイモンド・チャンドラーそして日本のハードボイルドも個人的に読んでいたが、脚色のしかもラジオドラマとなると、実際には脚色は大変な仕事だった。

★ただ、15分1話完結で5回で1週というサイクルの中で脚本を書く事は大変修行にもなり、ドラマツルギーの腕を上げる為には絶好の仕事であった。1話毎に山場を作り、5話でまた、視聴者に来週も聞いてみようという気にさせて終るという事は大変な仕事でもある。

★余談になるが、この月~金の続きがほとんど全てだったので、最近朝ドラの「まれ」を観ていて、どうもおかしいと思っていた。それもそのはず、TVの「まれ」月~金ではなく月~土だった。そのため割合最近まで、土曜日を観ていないので、なんか奇妙に話がつながらなかったからである。人の思い込みはげに恐ろしい。

★その後9月5日~16日間での土日を除く10回パトリック・ルエル作・高谷脚色で「長く孤独な狙撃」が放送された。

★多分こちらは6月~7月に書いていたかと思う。

★これはサスペンスとハードボイルド風ではあるが、イギリスの作家独特の人間模様が良く書かれた作品で、今は亡き松本順ディレクターとやれた唯一の仕事であった。

★ラスト近くの長めのモノローグを「ここはカットする」「いやカットしないで下さい」と言い争ったのが、今では本当に懐かしく思える。松本さんは優しく才能の溢れたディレクターだった。

★主演は藤岡 弘・共演高沢 順子とあまりラジオには出ない俳優さんが実に新鮮だった。

★そしてこの年は昭和天皇が9月末御病気になられる。そしてあくる年早々昭和は終るのだけれど、その話は次回に。

★本日これまで。お休みベイビー!また明日。
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プロフィール

G.C(グランド・キャノニオン)

Author:G.C(グランド・キャノニオン)
G.Cことグランド・キャニオン・ビリーブ・ミーこと高貴な谷、つまり 高谷信之のこれはブログです。

G.C(ジードットシー)は1972年からNHKラジオドラマを約80本書き、映画、テレビ中学生日記等主にNHkのシナリオを手掛ける。【ラジオドラマ】「枝の上の白色レクホン」では、芸術祭大賞をとり同じく『天主堂』ではギャラクシー賞優秀賞をとる。
また若者たちと劇団ギルドを1999年に立ち上げ、20年続け、37回公演で2018年秋解散した。70代後半に向かい、演劇のプロジェクト、あくなき、小説・演劇・シナリオの挑戦創造に賭けており、また日本放送作家協会の理事は岩間良樹理事長の時代より20年以上続けた。
他に長崎県諫早図書館・壱岐未来座等のシナリオの書き方、演劇の演出講師、指導等もしている。

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