様々な喪失感

★写真は4月21日の八重桜です。
★さて、本日は午後、劇団員の長谷川が事務所兼我が家に来てくれ、脚本の整理、主に小生の脚本のアーカイブズを手伝ってくれました。
★彼はアビが亡くなったことは知らず、驚いていました。
★彼と協力して、ロッカーの中に重ねてあった台本や、ベッドの下に押し込んであった脚本の入ったプラスチックの箱等を出して、夜までかかって、パソコンに題名・公開の年度とかその他の打ち込みを途中までやりました。
★10月の「'60~18」の芝居の元の資料としてまず、様々な脚本の整理、アーカイブスから始めようという事です。
★アビについては、遠く九州の友人から心に沁みるお悔やみのメールをいただいたり、またアビの為に泣いたというメールも他の方からもいただきました。
★アビも幸せな事です。
★夕方、仕事から帰ってきた家人と厚紙の箱にアビを入れてやり、周りを花で囲って、長谷川と小生と家人ですっかり冷たくなったアビをなでてやり、箱を閉じました。
★そして、車の都合がつかなかったので、丁寧に包んで、家人が南流山まで電車でアビを連れて行きました。
★そこで、古くからの友達Sさんにアビの厚紙の棺を渡してきました。
★2月頃に亡くなったSさんの家の猫ミミコの傍に埋めてくれるので、Sさんに渡してお願いした次第です。
★昨日ほとんど寝ていなかったので、夜10時過ぎに家人はくたくたになって帰ってきました。
★アビの為にくたくたにされるのもこれが最後でしょう。悲しいことです。
★長谷川が帰り、家人が寝ると、テレビのニュースを見ながら、何とも名状し難い喪失感がやってきました。
★2年前に妹を亡くし、去年の正月に親友のAを亡くし、それぞれに何とも言えぬ喪失感と虚脱感悲しみが切もなく波状的に襲いました。
★それとはまた違った涙と喪失感が波のように押し寄せては消えます。消えますというよりは、故意に他のことに熱中して忘れようとするのですが、波が押し寄せてくるのです。
★家人は「帰ってきて駅におりたら、これであなたと2人だけになってしまったんだなーとしみじみ思った」とか「私はアビを見送ったから、こんどはあんたを見送るんだから」等と言います。
★「見送ってくれるのは嬉しいが、見送るのだけは俺は耐えられないだろう」と言います。
★悲しみが浅いのではなく、やはりこういう時は女の人の方が割り切りというか、切り替えが早く出来るようです。
★何をするにも何かにつけ、気にしていた者、可愛い何かがもう家の何処にもいないという事が、何ともやりきれなく、だらしなく涙ぐんだりしてしまいます。
★自分が去って消えてなくなるのでなければ、人は何としても別れを乗り越えて先へ進まねばなりません。そうした当たり前の事の前で立たず゛んでいるような気がします。
★アビちゃん。中々さよならが言えない・・・・
★真夏のような27度の日が2日も続いています。
★本日これまで。お休みベィビー!また明日。
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