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クローズドという芝居、そしてアビの事

連休前の広尾

★写真は連休前の広尾の夜景です。

★さて、本日は午後、劇団員の北村が来てくれて、家人と制作の打ち合わせや整理を夕方までしてくれました。

★夕方北村は歌の先生の処へ、家人はアビを連れて医者へ、小生は恵比寿のバージャージャンへと別れてそれぞれに向かいました。

★ジャージャンは桃井 章さんの経営するバーで、ここへ本日は桃井 章作・演出水沢 有美の一人芝居「クローズド」~閉じ込められて~を観に行きました。

★1時間20分ほどの一人芝居で、以前同じところで上演した、「デンティスト」という芝居の続編という事でしたが、素晴らしい芝居でした。一人芝居はよほど技量がないと持たないのですが、脚本もよくできていて、また水沢さんの演技が何とも魅力的で、堪能しました。

★年老いた(というより年を重ねて)孤独な女の内面が、作者のあこがれているポルトガルリスボンへの思いと相まってまれにみる一人芝居の傑作でありました。

★終演後、本来声の出演のみで、本日特別に出演した早稲田の演劇の先輩でもある浜田 晃さんや、脚本家のMさん。初めてお会いした文学座出身の女優さんで、現在は演出をされているYさん等々の方と1杯飲みながら語らいました。

★帰りの道もようやくあたたかくなった街を比較的ゆっくりと歩いて帰り着きました。

★しかし、頭の中は元気のないアビへの心配でいっぱいでした。

★ここまで来ると医者の方からも、こちら側の覚悟のほどを突きつけられるような具合で、注射をすればほぼ1日分の水分やギリギリの栄養を体内に入れることは出来るのだけれど、自力でもはや水も飲めないアビをどうやって延命させていくのかという極めて深刻な事態になってしまいました。

★人と猫は違うのだけれど、自然死と延命との問題を突きつけられているようで、その身になってみると、本当に決断が付きません。医者に無理に通わせて、注射をすること自体がもはや相当の負担になっているようでもあります。

★そんな状態でも、自分のおしっこ場へ這うようにして行ったり、そこで力尽きて横にべったりと寝そべってしまう姿を見ると本当にかわいそうでなりません。

★命の前では、人は最後は祈るしか方法がないのです。

★頑張ってほしい。でも頑張る事が本当に苦しいのなら、もうそんなに頑張らなくてもいいんだよと言って気持ちを聞きたい。聞きたいけれども、ほとんど鳴く事もなくなったアビの意思は、今どうなのかがわからないのです。

★本日これまで。お休みベィビー!また明日。
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theme : 今日のつぶやき。
genre : 日記

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プロフィール

G.C(グランド・キャノニオン)

Author:G.C(グランド・キャノニオン)
G.Cことグランド・キャニオン・ビリーブ・ミーこと高貴な谷、つまり 高谷信之のこれはブログです。

G.C(ジードットシー)は1972年からNHKラジオドラマを約80本書き、映画、テレビ中学生日記等主にNHkのシナリオを手掛ける。【ラジオドラマ】「枝の上の白色レクホン」では、芸術祭大賞をとり同じく『天主堂』ではギャラクシー賞優秀賞をとる。
また若者たちと劇団ギルドを1999年に立ち上げ、20年続け、37回公演で2018年秋解散した。70代後半に向かい、演劇のプロジェクト、あくなき、小説・演劇・シナリオの挑戦創造に賭けており、また日本放送作家協会の理事は岩間良樹理事長の時代より20年以上続けた。
他に長崎県諫早図書館・壱岐未来座等のシナリオの書き方、演劇の演出講師、指導等もしている。

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