私と演劇42もしくは映画1

蛍舞台写真F

★写真は「蛍よ・・・妖しの海を翔べ」の舞台写真です。 撮影 向 操

★私と演劇 「42 わたしと映画1」

★さて、この辺で私と映画について語りたい。ただ映画の鑑賞体験から書き起こすと、また大変なシリーズになってしまいそうなので、それについては後日稿を改めて書こうと思う。ここでは、私と映画との創造活動について書きたい。

★一番最初に映画の製作と関わったのは1974年小生31歳の夏であった。今記録を当たると、ラジオドラマでデビューしたのが、1975年の7月25日に放送とあるから、その一年前という事になる。

★早稲田の劇団こだまの後輩であった橋浦 方人が自主映画を撮ると言い出した。言い出したのはもっと前と思うが、撮影が始まったのは夏であった。35ミリのフィルム作品で、「青春散歌―置けない日々ー」という映画であった。

★この映画で小生は劇団員と共に小劇団の演出家という役をもらって出演した。と同時にスクリプターいわゆる書くシーンの繋ぎの為に撮影したシーンをスクリプトするというスタッフを手伝う事となった。

★したがって、ほとんどがロケ・或いはロケセットであったが、全シーンの撮影について回って、橋浦監督とは親しかったので、撮影中色々演劇的にアドバイスなどもしたのである。

★その時感じたのは映画は徒弟制度がはっきりしているのと、自主映画でも助監督が3名程ついているという事を実に羨ましく思った。

★監督は常に脚本をどう映像にするかという事に全神経を配っていれば良くて、それ以外の段取りや準備的な雑務は全て助監督がやってくれるのである。

★当時八騎人では演出助手もいなくて、稽古場の押さえや何から何まで雑用をやらなければ、稽古が始まらない小劇団の演出と映画の監督の違いにまず驚かされ、羨ましく思ったのである。

★この年の夏も大変暑かったと思うが、秋にかけて、様々なところでロケをやった。当時私の実家があった東村山の聖書学院の校舎も、病院に見立てて、ロケをした。

★そこでは小生の母と父も出演した。父は、昔素人芝居で菊池 寛の「父帰る」の父を演じたことがあるというだけで、随分長いセリフの有る父親の役を演じた。

★その頃父は一度脳溢血で倒れて、リハビリの後で、少し足を引きずり、口跡もはっきりしなかったが、かえって淡々と語るセリフがリアルな感じで、小生が言うのも恥ずかしいが、実に存在感があった。

★映画はある若いPR映画を撮っている青年を主人公にした青春のほろ苦い映画だった。

★記録映画風に撮った手法も評価され、後に橋浦 方人がATG映画を撮るきっかけともなった映画に仕上がった。

★小生は稽古場でのシーンと映画の主人公を嫉妬させる恋人の女優と二人で中野駅を歩くシーンや、神宮球場でナイターのシーン等に出演した。中野駅を歩くシーンでは当時47.5Kgしかなかった私は出来上がったシーンを見るとまるで風に吹かれた小枝のように頼りなかった。

★稽古場のシーンは小生が台本を数ページ書き、ロケは当時の自由劇場を借りて撮った。このシーンでは、今も付き合いのある照明の明日(みょうが)さんも出演している。

★本当に大変なシーンの連続だったが、秋頃には撮り終えたと思う。撮影に同行して、芝居への私の情熱は屈折して内側で燃え盛った。同じ自主制作にしても、映画は様々な点で演劇より恵まれたように思えたからである。

★そのことが芝居への情熱に火をつけ、私は以前くすぶって何もしないでいたころ書いた自伝的な小説を改めて書き直して「魔都彷徨」―幻の母を訪ねてーという作品にして、その年の12月赤坂国際芸術家センターで上演したのだった。

★そして、それを見たNHKのIさんが私にラジオドラマを書いてみないかという話になり、翌1975年に「風に舞う木の葉のように」でラジオドラマデビューという事になったのだった。

★その頃、日活の助監督をしていた相米慎二が八騎人の稽古を観に来たりして、時々劇団に出入りしていたのだけれど、その話は次回へ。

★本日は暖かく、公園を1周歩く。でも明日は又雨で冬のような寒さになるらしい。

★本日これまで。お休みベイビー!また明日。
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G.C(グランド・キャノニオン)

Author:G.C(グランド・キャノニオン)
G.Cことグランド・キャニオン・ビリーブ・ミーこと高貴な谷、つまり 高谷信之のこれはブログです。

G.C(ジードットシー)はラジオドラマ80本書き、映画、テレビのシナリオを手掛ける。
また劇団ギルドの代表でもあり、劇団の運営、限りない創造に賭けており、また放送作家協会の理事でもある。
他にシナリオの書き方講師等もしている。

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