北千住3連通

★写真は2週間ほど前のものです。
★5センチ程の厚さになる、足立区まちづくりトラストの映画文化講座てらの昨年度の決算書2冊を携えて、足立区役所へ行く。役所の人に書類を見てもらい、駄目だしをもらう為である。
★本日まで、北千住3日連続通っている。片道約2時間かかるので、3日で12時間、行き来の電車の通勤時間を費やしたことになる。
★いっそ、北千住に住めばよいと思うが、そうも行かない。
★昨日は、朝6時半まで提出書類の準備をしていたので、睡眠不足。頭痛の上になにやら、体温が高い。年を取ると、睡眠不足はひどくこたえる。
★19か20歳の頃、早稲田の演劇科の仲間と長野県の妻籠(今では大変な観光地になっているようだが、そのころはまだ・・・・・・・・・)へ芝居を持っていった。
★実は装置プランと大道具と演出助手とをやっていた。
★一週間前にセツトを地元の体育館に立て込んで東京に帰って来て、公演の1週間前に現地へ入ったら、まだ生木に近い新鮮な材木でセツトを組んでいた為、材木が反ってしまって、使い物にならず、急遽作り直すはめになった。
★時間が無く、ほとんど寝ずに1日置きに2,3時間の睡眠て゜1週間。
★釘を打ちながら、トンカチを振り上げる途中で寝てしまうような過酷な情況で、ひたすら、皆を激励して先頭に立って、セツトを作りあげ、ほとんど寝なかった。
★一週間後本番当日になり、大道具も手伝っていた、主演の役者ともう2人のスタッフは疲労の為大腸カタルで倒れてしまい。病院に送られた。
★たまたま、代役で、1度か2度台本片手に稽古をやった事のある小生が、ぶっつけ本番で舞台に出て、主役の刑事を演じなければ成らなくなった。
★その時はじめて、満員のお客の前で脂汗というものが人の躯から本当に流れるのだという事がわかった。
★それが可能だったのは、プリーストーリーの原作で「夜の訪問者」という戯曲で、刑事が手帳に書き込むフリをして、訪れた一家全員を尋問するという芝居だったからだ。
★黒い紙バサミで台本をカバーし大きな手帳に見せかけて、なにやら、ペンで書き込むフリをしながら、会話の次のセリフを読み取って喋る。なんともスリルある舞台だった。
★お客さんは最後まで、気づかず、カーテンコールで「実は主演役者が倒れ急遽代役で・・・・・・・・・」
と告白すると万来の拍手を受けた。
★人間の火事場の馬鹿力とはすごいもので、その昼の公演を終え、移動して、夜の公演の時には、本当にセリフ憶えの悪い小生が、80%以上のセリフが入っていた。
★台本を持って、2度ぐらいしか稽古で代役をしたことの無い俺が、たった1回の舞台で、ほぼセリフを憶えてしまったのである。
★ほんとうにあの頃は若かった。ほとんど寝なくてもなんともなかった。体重は47.5kgで見かけは枯れ枝のようだったが、2人分メシを喰らい、マラソンランナーのようにタフだった。
★あれから、随分と時が流れた。
★今じゃ4、5時間の睡眠で俺の躯はガタガタになるさ。
★驚くなよベイビー!あれからそう、46年の歳月が流れた。
★もしあの時、妻籠で生まれた赤ん坊が居たとて、今46歳か47歳のオッサンになってしまっているという年月だ。
★当たり前な事に、時の流れは残酷としか、言いようが無い。
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