わたしと演劇26

蛍稽古27

★写真は「蛍よ・・・妖しいの海を翔べ」の稽古風景です。

★私と演劇「26 脚本の書き方」

★さて演出は何回もしたものの、脚本は「八騎人」が始まるまで、1本も書いてみたことのない私でした。ですが、結果的に私は慎重に創作するという行為に実に手堅く徐々に入っていったのです。

★というのは昨日言ったように、わたしの戯曲処女作はホレス・スマッコイの「彼らは廃馬を撃つ」という小説とそれを基にした映画「一人ぼっちの青春」という脚本を参考にして、映像を舞台的に変え、小説を舞台的に変えて書くという作業から始めました。

★幸いなことに、ホレス・マッコイという作者はハリウッドでもシナリオを描いていた作家で、小説事体もかなり演劇的な部分がありました。されらを旨く加工して、小生の得意としていたモノローグ(独り言)をちりばめたのです。

★人とほとんど1週間の内、駅の売店でおばさんに「ハイライト」と言葉を発するだけの生活を長くしてきましたから、何かになろうとは思わなかったけれど、心の中の独り言モノローグだけは溜まっていました。

★小説でも詩でもなくモノローグを作品として売れたらと思ったほどでした。

★そういったモノローグに挟んでカップルの激しい踊りがジャズをバックに盛んに動的に演じられ、ある者は狂って脱落し、ある者は妊婦を抱えて踊りつづけるというすさまじい会場に、ハリウッドのお偉方が観客席に冷やかしに来て見ているという構造です。

★しかもそれを仕掛けたプロモーターは相当の詐欺師で、3か月後に優勝した人間に賞金は出すのですが、優勝したカップルだけには、3か月分の食費と洗濯代シーツ代が請求され、その賞金は取り上げられてしまい、チャラになるというペテンなのです。

★ここでは本当に様々な人間が賞金目当てで社交ダンスを2時間踊ると15分休むという事を繰り返していくという芝居でした。

★さて、次の年同じ観音ホールで今度は「命舞い」という芝居を書きました。これは、幕末の年表を独自に作り、その年表に沿って主に人斬り達が上級武士に如何に利用され、時代の中に滅んで行ったかという芝居でした。

★岡田以蔵・田中新兵衛等のいわば下層の人斬り武士がいかにして明治維新を駆け抜けていったかという芝居で、最後は「ええじゃないか、ええじゃないか」の大乱舞で終わるという芝居です。

★時代の波に翻弄され、人をむやみやたらに切り殺さねば生きてゆけない下級武士の悲哀を3曲の歌と踊りを挟んで作りました。

★最初はお手本の小説とシナリオからの脚色、次の回は歴史の年表の軸をきっちり書いて、そこで人物を動かせていました。

★こういう芝居ではどんなに調べても商売と、対立する勢力をまとめるという坂本竜馬は全く演劇的ではなく、私の芝居には結局出てきませんでした。高杉晋作の方がよほど演劇的だと思います。

★争う人間負ける人間がドラマに成るので、まとめて商売にしていくという人間はまったくドラマに成りません。そんなこともあって、坂本竜馬はだぃっ嫌いです。

★いまだに武田鉄矢や多くの人に坂本竜馬が人気があるのがわかりません。あの計算高い、まとめやのフラットな生き方のどこにみりょくがあるのでしょうか?

★それはともかく、けがをした人が、松葉づえをついて歩き始め、やがてステッキで歩くようになるように実に私は慎重に脚本を書いて行きました。いきなりオリジナルな空想は書かなかったのです。それが結果的に良かったと思います。

★そして第3回めは赤坂の国際演劇センターという名ばかりがいかめしいぼろ小屋て゛芝居をやることになりました。

★そこで初めて、私はかつて20代の無聊の日々に書くともなく自分で書いた「魔都彷徨」という小説を芝居にすることにしたのです。

★これには元のシナリオもなく、史実という逃げ道もない全く私のオリジナルな世界でした。

★終戦後荒川の淵に捨てられた荒淵 慚という男が自分を捨てた母を訪ねて、上京し流離うという芝居です。

★この芝居をたまたま見に来てくれたNHKのIさんというディレクターが面白いと言い、NHKへ呼ばれたのでした。

★ここから私とラジオドラマの世界が始まりますが、それは次回。

★本日は夜テレビ朝日アスクの生徒の卒業生が色々話を聞きたいというので、夜会ってコーヒーを飲みながら話しました。

★去年の後期の生徒でなかなか脚本の素質のある者なので、励まして、いろいろ頑張るようにハッパをかけました。
頑張ってほしいものです。

★本日これまで。お休みベイビー!また明日。
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プロフィール

G.C(グランド・キャノニオン)

Author:G.C(グランド・キャノニオン)
G.Cことグランド・キャニオン・ビリーブ・ミーこと高貴な谷、つまり 高谷信之のこれはブログです。

G.C(ジードットシー)はラジオドラマ80本書き、映画、テレビのシナリオを手掛ける。
また劇団ギルドの代表でもあり、劇団の運営、限りない創造に賭けており、また放送作家協会の理事でもある。
他にシナリオの書き方講師等もしている。

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