私と演劇7

★写真は「蛍よ・・・妖しの海を翔べ」の演出風景です。
★私と演劇「7 大学へ行ったものの」
★夢と希望にあふれた大学生活が始まりましたが、5月にならないうちに早くも挫折しました。
★今だから言えるのですが英語とか第二外国語はともかくとして、演劇の授業は教授が自分で書いて文庫本として発売されている本をテキストとして生徒に買わせて、その本に沿って授業を進めるだけなのです。
★ほとんどその通りに授業を進めていくので、その文庫本を読めば1年間教授が教えようという事はたちどころに分かってしまうという味気ない授業でした。
★おりしも大学のクラブのオリエンテーションが盛んで、その頃早稲田には20くらいの学生劇団がありました。
★その内大きな劇団は「演劇研究会」(通称ゲキケン)「自由舞台」「こだま」「素描座」そして教育学部限定の「仲間」の5つでした。
★後に寺山修司と活動を共にするあの東 由多加等が1年下で「仲間」に入って来るのですが、その話は置いておくとして、なんとなく、その他の劇団の名前の仰々しさに田舎者の小生は怯えて、「こだま」という劇団をチョイスしました。
★当時の21号館裏に長屋の連なったような古い部室があり、その薄暗い「こだま」の部室へ初めて行った日に、Sさんという女生徒が腕組みして煙草を吸っていたのを記憶しています。
★其れまで、女の人がタバコを吸う光景はほとんど見たことがなかったので、何か場違いなところに入り込んでしまったなーという恐れとおののきを感じたものでした。
★その女の人が春6月の公演で演出をやり、サルトル作の「恭しき娼婦」に小生初めて出演するのですが、その話は又明日。
★おやすみベイビー!また明日。
スポンサーサイト
theme : 伝えたいこと・残しておきたいこと
genre : 日記