私と演劇4

★写真は「蛍よ…妖しの海を翔べ」の稽古風景
★わたしと演劇
「その4フィクションの海ヘ」
★高校の演劇部ヘ入った小生だったが、部員は一人。三好十郎を一生懸命読んだけれども、さっぱり演劇と言うもののイメージの実態が掴めなかった。
★そのうち二人三人と部員はふえたものの、当時は360人中、女子生徒は12、3人。
★しかも成績の良い、受験志向の娘ばかり、演劇部等見向きもされない。
★結局男ばかりで、コットマンの「海の底の6人」という芝居を6人の出演者で、秋の文化祭にやることになった。
★演出はS先輩。小生の役は夢見る男ショーと言う役で、海の底に沈んだ潜水艦の中でただ一人犠牲になり、魚雷を抱いて海の上に助けを呼ぶという、主役ではないが、一番の儲け役だった、。
★相変わらず、おばあちゃんを入れて八人家族。父の仕事は安定せず、母とおばあちゃんと父の言い争いは絶えず、
晩御飯は塩むすびに沢庵か、一日おきの素うどんのような有り様。
★高校で放課後芝居の世界に浸っている時だけが唯一生きている気がした。
★その為、私はいまだに家庭を描いた芝居は嫌いだ。
★家庭とは忘れるべきもの。
フィクションは華麗で、嘘っぽければ、嘘っぽい程その海を長く泳いでいられるからだ。
★本日これまで。お休みべィビー!また明日。
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