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高倉 健の残したもの

富士のシルエット

★写真は富士のシルエットです。

★遅い朝いつものように起きて、携帯のスイッチを入れると、Yhooニュースで高倉 健死去と出た。

★60年代から70年代、高倉健の演じた役は、我慢して我慢して、最後に堪忍袋の緒を切って組織にほとんど単独で切り込むという役だった。

★若いころ、何の夢もなく、状況にも絶望して、行く末も見えなかった頃、映画館で唯一教えてくれた人間の生き方だった。

★寡黙という事、群れずにいかなる組織にも属さず孤高を貫くこと。そして耐えること。流離う事。戦う事。

★まるで、それらの反対のことしかできなかった自分に嫌気がさして、映画館の暗闇で震えていたように思う。

★痛ければ喚き散らし、言い訳ばかり言い、辛いとこぼし、耐えもせず、すぐ人に食って掛かって・・・・おまけにぺらぺらと高い声でしゃべり・・・・

★何一つ出来ないが、彼の演じる姿が男の理想だと思っていた。

★TVで様々な映画の映像が流れたけれど、「あなたへ」の撮影で世話になった富山の刑務所で受刑者の前で書き留めてきたメモを観ながら、「自分は日本で一番皆さんのようなユニホームを着た方の役をやってきました・・・・(中略)どうか早く出所して、あなたを思い待ってくれている人の元に帰ってあげてください」というナマな高倉 健の言葉。

★多分聞いていた聴衆である受刑者はあの時、号泣していたのではないだろうか。

★人を奮い立たせ、人に夢と勇気を与えるとはこういう事なのだと思う。

★ありがとう。何ともさびしい。悲しい。合掌。

★本日これまで。おやすみベイビー!また明日。
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theme : ひとりごと
genre : 日記

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プロフィール

G.C(グランド・キャノニオン)

Author:G.C(グランド・キャノニオン)
G.Cことグランド・キャニオン・ビリーブ・ミーこと高貴な谷、つまり 高谷信之のこれはブログです。

G.C(ジードットシー)は1972年からNHKラジオドラマを約80本書き、映画、テレビ中学生日記等主にNHkのシナリオを手掛ける。【ラジオドラマ】「枝の上の白色レクホン」では、芸術祭大賞をとり同じく『天主堂』ではギャラクシー賞優秀賞をとる。
また若者たちと劇団ギルドを1999年に立ち上げ、20年続け、37回公演で2018年秋解散した。70代後半に向かい、演劇のプロジェクト、あくなき、小説・演劇・シナリオの挑戦創造に賭けており、また日本放送作家協会の理事は岩間良樹理事長の時代より20年以上続けた。
他に長崎県諫早図書館・壱岐未来座等のシナリオの書き方、演劇の演出講師、指導等もしている。

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