怖い話

★写真は鷺宮の駅近くの夜景です。
★さて、本日は午後、西武新宿線鷺宮の駅の傍の「スペースじゃがいも村」で声優で有名な麦人さんの一人芝居を観に行きました。
★演目は一人語り「智恵子とゐふ女」で、高村光太郎の智恵子抄や高村光太郎詩集から選んだ詩をつなげて語っていくという実にシンプルな芝居でしたが、1時間ちょっと、ほとんど淀みなくその世界を、麦人さんの物として読むのではなく、全部覚えて語るという素晴らしい語り芝居でした。
★ことのほか感慨深かったのは、小生若いころ高村光太郎の詩にずいぶん影響を受けて詩人になろう等と無謀な事を企てていた日があったので、それはそれは特別でありました。
★こうした場合、己の内包しているイメージが強すぎて、たいていは失望することが多いのですが、今回の舞台はより鮮明に高村光太郎の絵画的、美術的な詩をよく捉えて、余分な動作もなく程よくその世界が広がりかつ集中していくような語り芸で感動しました。
★残念ながら、小さな劇場なのにお客が少なかったことです。
★こういう優れた芸を若い人は特に見てほしいと思いました。、明日の昼公演で終わりです。
★終わって照明を担当していた明日(みょうが)さんと、1月公演の打ち合わせを20分程、これも昔の芝居仲間の日吉さんがやっている飲み屋兼コーヒー店でおこない、麦人さんとお客さんのいる居酒屋へ合流しました。
★福島からバスで見にいらっしゃった中年のご夫婦もおり、楽しく飲みました。
★それでもさすがにあの2011年の地震の話になると、政府やマスコミが報じていない、隔離もされていなくて、いまだに放射能線量の多い町に住まわれていることなど、本当に不安で怖い話も出てきました。
★原発が壊れ放射能が東北の方角に気流が流れ、発表された隔離地区や避難地区には入らず、今も線量が0.1とか0.2あるいは1.0などと通常より、100倍も線量の高い町が現に存在し、なおそこで生活している人がいるという事に衝撃を受けました。
★住んでいるご本人の話なので、嘘偽りのないことです。やはり、政府の隠ぺい体質やマスコミのいい加減な発表をうのみにさせられている我々の愚かさに慄然とします。
★せっかく楽しく飲んでいるうちに、何とも暗い気分になってしまいました。
★我々年寄りは仕方ないとしても、そういった地域に住んでいる子供たちが可哀そうです。
★未来は本当にあるというのでしょうか?特定秘密保護法案とかひどい法律の運用によって、伏せられた真実は更に隠蔽されていくのではないかと不安は増すばかりです。
★政府が認定もせず、隔離もせずにほったらかしにしていて、除染してもなお放射能の高い町が存在することは皆さん知っていましたか?これはSFではありません。事実です。
★小生はうかつにも知りませんでした。
★芝居の感想がとんでもない方向にそれてしまいましたが、本日これまで。
★お休みベイビー!また明日。
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