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日本語の書き方で気になる事

六都科学館カミキリムシ

★写真は多摩六都科学館のカミキリムシです。

★さて、本日は携帯のダウンロードの調子がうまくいかなくて、午後自転車で東村山駅前のドコモショップへ行く。

★夏休みも終わって、学生がいないせいか30分程待たされて、見習のお若い兄さんに色々教えてもらう。後ろにお姉さんが控えていてホローしていたけれど、大体満足のいく相談と、実際の操作をうまく教えてくれていた。

★納得のいったところで、イトーヨーカ堂で探していた内ポケット付きのベストを見つけて、衝動的に買ってしまう。

★期間限定の燕三条の醤油ラーメンを食べて、ヨーカ堂の玄関前で自転車に空気を入れ、一路自転車で府中街道を上り、ちょっと曲がっていつもの整体院へ行き、右肩のマッサージと4日前にちょっと転んだ腰のマッサージも受ける。

★そして、帰ってきて某団体から依頼された戯曲審査の続きをやる。

★途中気になったのは横書きの戯曲があったところで、思い出した。

★先日長崎の高校生にシナリオを教えた際に、高校演劇コンクールに応募するというシナリオを印刷した物を見せてもらった時、脚本が横書きだったので、「縦書きにしないといけないよ」というと、一緒に来ていた高校演劇の顧問の先生が、応募形式が最近横書きになったとおっしゃる。

★小生絶句!権威ある高校演劇のコンクールの要綱で横書きの戯曲を応募せよと言ってきているらしい。

★たしか平田オリザとか成井豊と言った大先生(皮肉で言っています)が審査とか審査委員長をやっている権威ある大会である。

★恥ずかしながら半世紀を超える1959年か1960年、そのコンクールを観に、静岡から神田の共立講堂に上京して1泊したのをはっきりと覚えている。あの頃マンボが都では流行っていた。それはともかく。

★そんな権威あるところが、まさか日本語を横書きで書きなさいとは言わないだろう。

★でもこれは現実らしい。

★なんとい事だろう。日本語は英語と違って、どこまで行っても縦に書き下ろしていくものである。それがたまたまワープロやコンピュータの発達により、メール等はなじまない横書きが便利だからと無茶な書き方を強いられているのだ。

★そういったことを無視して戯曲を横書きにして提出しろと言う規定はあきれてものも言えない。

★こうした基礎をないがしろにしていくことが、演劇やテレビドラマ・ラジオドラマを駄目にして行ってるのだという事を知るべきである。

★今回の応募作も相変わらずセリフを「」で括った書き方の戯曲を平気で送ってきている。

★何度も言うが、映画のシナリオとテレビのシナリオだけがセリフを「」でくくる。「」の中は音声だよ。あとは映像だよと言う目印の為である。

★ラジオドラマは本来劇作家が書き始めたこともあり、音声だけで成り立つシナリオであるから、戯曲と同じように人物の名前を書いたら3ますくらいスペースを空けて、「」なしでセリフを書く。

★こうした基礎を全く知らないで、生徒にシナリオ術などを教えている先生がいる。笑止千万である。

★50歳を過ぎた劇作家が、暗転と書いて、その後に明転(メイテン)と平気で書いていたりする。恥ずかしい限りである。

★明転は正確には(アカテン)と呼ぶ。これは例えばト書き(トガキ)と同様に歌舞伎から来た言葉だからである。

★灯りのついた状態の中で、裏方が装置を替えていくことをアカテンといい、明かりが点く事をメイテン等と言う言葉は存在しない。

★存在しないのにパソコンの変換でもめいてんと打ち込み変換すると明転と出てくる。

★辞書が間違っているのだから何をかいわんやである。

★読み方で言えば幕間(マクアイ)を平気でマクマと言ったり登場人物(トジョウジンブツ)を平気でトウジョウジンブツと呼んでいる。辞書も誤ったままで、とうじょう人物でしか変換できない。

★辞書は人が作るものである。最近辞書を作る者の間違いが多々ある。しかし若い人はパソコンやスマホの辞書が絶対と思っているので、字を知らなくても辞書に書いてあればそれはすべて正解と思っている。

★困ったものである。日本語は滅び、ドラマもやがて基礎のなんたるかは「どうでもいいじゃん」の風にながされどんどん風化していく。

★現在では、生き様などという造語が平気で広辞苑に載っている。言葉を濁せばかっこいいと思っている。様とは醜いもので、死に様にしか使わなかった。それをいうなら正しくは生き方である。

★「やばい」も本来静岡の方言で、危ないとか怪しいという意味だった。だがやばいは新幹線で上京し今ではうまいとかかっこいいという言葉に成り下がってしまった。

★「全然」とは否定形なのに、既に肯定する言葉になり「全然いいですよ」等と訳の分からない言葉になる。

★小生、発想と形式は常に作り変え、革新的でなければと思うが、伝統と歴史に支えられた言葉だけは正確に保守的に守っていきたいと思う。

★こう書いてくると「なんだ!お前のブログは誤字だらけじゃないか」と言われそうだが、弁解すれば夜中、しかも寝る前の3時、4時に書いているので、どうしても言葉の変換がいい加減になる。

★恥ずかしい話だが、読み直して、気づくと翌日とか翌々日には直しております。御免!

★だが重ねて言うが、スポーツも音楽も舞踏も美術も、基礎の間違いを飛び越して、新しいもの良いものは決して生まれない。

★戯曲や映画・テレビ・ラジオのシナリオ術が遅れているのは、統一的な基礎を誰も教えていないという事だ。バラバラに自分勝手にドラマツゥルギーいやそこまで行かないシナリオ作法を教えているという事だ。

★先生たる者もっと勉強すべし。西洋の芸能と日本の芸能の違いや、4拍子文化と3拍子文化の違いから学ぶべきである。

★なぜ七五調の演歌や歌舞伎のセリフが日本人にぴったりくるのか?それは7+1あるいは5+3という4拍子8拍子のリズムが農耕民族日本人の肉体の底に刻まれているからなのです。

★この+1と+3はいわゆる間なのです。その間を分からずして、言葉やシナリオを教えるのは止めなさいとあえて私は言いたい。

★本日偉そうで御免!でも小生も死に物狂いで、人にシナリオをいや物事を教えるとは何かを日々手繰っているのです。

★それでは長くなったので、お休みベイビー!また明日。
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プロフィール

G.C(グランド・キャノニオン)

Author:G.C(グランド・キャノニオン)
G.Cことグランド・キャニオン・ビリーブ・ミーこと高貴な谷、つまり 高谷信之のこれはブログです。

G.C(ジードットシー)は1972年からNHKラジオドラマを約80本書き、映画、テレビ中学生日記等主にNHkのシナリオを手掛ける。【ラジオドラマ】「枝の上の白色レクホン」では、芸術祭大賞をとり同じく『天主堂』ではギャラクシー賞優秀賞をとる。
また若者たちと劇団ギルドを1999年に立ち上げ、20年続け、37回公演で2018年秋解散した。70代後半に向かい、演劇のプロジェクト、あくなき、小説・演劇・シナリオの挑戦創造に賭けており、また日本放送作家協会の理事は岩間良樹理事長の時代より20年以上続けた。
他に長崎県諫早図書館・壱岐未来座等のシナリオの書き方、演劇の演出講師、指導等もしている。

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