決算の三月

★昼過ぎ雨が上がった後の富士。
★本日は講座「てら」の決算の整理をやる。これは数学の領域で、数学と言うタイトルをチョイスしたわけであります。
★相変わらず、数学は苦手中の苦手である。
★一歩も外へ出ることなく、一日が暮れる。
★ほんとうはこういうことは極めて珍しいのだが、本日は寝巻きを着たまま、昼頃起きてから過ごした。
★普通、朝(と言っても昼に近いが)起きるとすぐ外出する場合は、下着から始まって、全部着替える。
★また、すぐ出かけない日は、パジャマを脱いで、楽なトレーナーと、冬なら半纏を上に羽織る。
★だが、本日は多分外出はないだろうと踏んで、昨日から、トレーナータイプのパジャマを着て寝たので、起きてからのメリハリもなく、そのまま、夜中まで着てしまったというわけである。
★若い人に聞くと、当節パジャマを着るということはあまりないらしい。家に居る時は、ジヤージのままでいて、そのまま寝てしまう事が多いと言う。
★旧石器時代人の小生としては、それでは、一日のメリハリ、けじめがつかないだろうと思うのだ。
★それと、トレーナートかジャージが存在しなかった子どもの頃、貧乏で勿論パジャマ等買ってはもらえなかった。
★寝る時は冬は、破れたシャツの上に肘や袖のほころびたセーターを着て、破れて、綿が四隅によったり、真ん中が裂けている布団に包まって寝ようとした。
★暖房は一切なく、畳は擦り切れて藁に成り果てている。畳が上にあったはずの床板は隙間の方が大きくて、北風は、床から吹き上げていた。
★勿論、雨戸もサッシ等なく、隙間だらけで、容赦なく北風は部屋の中を縦横無尽に舞っていた。
★したがって寒さのために、躯を丸めても、丸めても寒くて冬は眠れなかったものである。
★夏は、その藁の上に住みついた、蚤と虱が肌のあちこちを食い、取っては指でつぶすのでこれまた眠れない。
★貧乏の一つの条件は、いつも空腹。
★二つ目は、冬も夏も眠れない。
★三っ目はすごすぎて、今はここには書けない。
★そういうことなので、前にも書いたかもしれないが、今のように着替えのパジャマが5つも6っつもあるという事は奇跡に近いことなのである。
★そういうわけで、わたしは子供の頃の、恨みも込めて何回も下着や上に着るものも着替える。
★夏等は、一日に4、5回下着は着替えている。
★もっとも洗濯をしなければならない方は大変だ。現に小生が、大泉の事務所で単身赴任で止まっていた頃は、暇さえあれは、洗濯をしていた。
★掃除洗濯料理で言えば、洗濯は嫌いではない。嫌いではないどころか、かなり好きなのだ。
★というようなわけで、着替えもせず、起きてからそのままの服装でずっといるということは、多分年に
数える程しかない。
★それがどうしたと言うなよベイビー!
★パジャマの着替えのある事、毎日風呂に入れる事。毎日の晩御飯が塩むすびと沢庵だけではないという事、玄関からいきなり、借金取りがやってこない事。
★そうしたことは、奇跡に近い、いや奇跡そのものだという事を知らずに育つという事は本当に幸せなのだ。
★いや、それはもしかしたら、ものを造り出す者にとっては、大変な不幸な事かもしれない。
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