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座・高円寺の上演説明会

座・高円寺プログラム説明会

★写真は座・高円寺上演プログラム説明会です。

★さて、本日は夜、座・高円寺という劇場で今年度上演する芝居の説明会がありました。

★吾が劇団ギルドも今年度つまり2015年の1月29日~2月1日迄、「蛍よ妖しの海を翔べ」―不死鳥伝説ーを上演するので参加しました。

★この作品は34年前1980年に今は亡き水道橋の労音会館で、7月16日~20日まで上演した作品で、源の義経とその影武者が驕る平家に逆らい、戦いの火ぶたを切って、やがて影武者が平泉で頼朝の命によりに殺され、義経は北の地へ落ち延び流離っていくという、大スペクタクルの芝居であります。

★作品の背後には学生運動が盛んな頃から、やがて仲間同士殺し合い壊滅していくという隠れたテーマがあるのですが、そんなことはみじんも感じさせない、エンタティメントな作品です。

★これは額縁舞台乃至は大劇場を想定して書いた作品なので、中々再演の機会もなく、今回やっと座・高円寺で再演が出来るという代物です。

★この古い皮に閉じ込められた酒を新しい若い人たちと醸成した新しいお酒にして、飲んでいただこうという試みです。

★この公演の前に6月26日~29日に高円寺の南側にある高円寺明石スタジオで「吾が魂の八犬伝」を上演します。

★その公演を乗り切ってから後の大作になるので、(「吾が魂の八犬伝」も大作ですが)それもこれもと大変な一年になります。

★その座・高円寺での説明会、上演順に約2分という約束で(2分を守ったものはほとんどいませんでした)上演意図などの説明を行いました。

★私も喋りましたが、若い劇団が多く多少場違いな感は否めない感じでした。劇団員2人が応援に来てくれたので、助かりましたが、久しぶりに上がった喋りになりました。

★その後若い(小生から見れば)作家5人の座談会があり、芝居にとって何が大切かというようなテーマでしたが、あまりはずまないのと、やはり何を目指して芝居をしているのかが意見として見えてこないので、随分と退屈な座談会になってしまいました。

★このあたりは、人選のまずさもあったのかなと思いました。

★佐村河内と言い、理研の小保方さんといい、芝居を超える面白い人たちが席巻している昨今です。

★この辺で芝居は負けてはいけないと思います。

★なぜなら、この2人には演劇に必要なエロスとタナトスが見事に含まれた物語になっているのですから。

★佐村河内の変装と、小保方さんの化粧や割烹着そしてピンクの壁やムーミンはエロスそのものだし、偽作品の発表にしろ、今は判定できないSTAP細胞の発表にしろ彼らの背後には、ある意味で死が厳然と見え隠れするのですから。

★エロスとタナトスと悪意さえあれば芝居は立派に成立します。

★ここちよさと生の賛美と善意は芝居にはならないのです。

★そうした明確な答えが、今何のために芝居をやるのかというはっきりした主張がこの座談会には欲しかったと思うと返す返すも残念でした。

★終わって劇団員2名と軽く飲んで、終電で帰り着きました。本日は終日雨でした。

★お休みベイビー!また明日。

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theme : 演劇・劇団
genre : 学問・文化・芸術

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プロフィール

G.C(グランド・キャノニオン)

Author:G.C(グランド・キャノニオン)
G.Cことグランド・キャニオン・ビリーブ・ミーこと高貴な谷、つまり 高谷信之のこれはブログです。

G.C(ジードットシー)は1972年からNHKラジオドラマを約80本書き、映画、テレビ中学生日記等主にNHkのシナリオを手掛ける。【ラジオドラマ】「枝の上の白色レクホン」では、芸術祭大賞をとり同じく『天主堂』ではギャラクシー賞優秀賞をとる。
また若者たちと劇団ギルドを1999年に立ち上げ、20年続け、37回公演で2018年秋解散した。70代後半に向かい、演劇のプロジェクト、あくなき、小説・演劇・シナリオの挑戦創造に賭けており、また日本放送作家協会の理事は岩間良樹理事長の時代より20年以上続けた。
他に長崎県諫早図書館・壱岐未来座等のシナリオの書き方、演劇の演出講師、指導等もしている。

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