六本木御出勤

★写真は我が家のベランダから撮った富士シリーズの4番です。
★本日は、月に一度の脚本家ニュースの編集の為、六本木の日本脚本家連盟に行く。
★編集する記事が少なく、あっという間に終わり、近くのホテルのテールームで、編集員6名程でお茶をする。
★早めに帰って来て、まだ自転車置き場のおじさんが居る頃の、めずらしい帰宅となる。
★市営の自転車置き場で、高齢者事業団に登録の人達が、やっているのだが、「いってらっしゃい」「お帰りなさい」とたった100円で自転車を預けるのに、実に気持ちがいい。
★「どうも・・・・・・・・・」とか「すみません」とかたまには「今日は風つよいねー」とか「中々暖かくならないねー」とか当たり前だが、気持ちのいい会話が出来るし、風の強い日なんかは、紐で自転車をフェンスに倒れないように括り付けてくれる。
★市の税金でまかなわれているとはいえ、たったの100円でこんな気持ちのよい思いは出来ない。
★だから、100円を惜しんで、駅前に不法駐輪する奴の気がしれない。
★駅の近くは不法駐輪の為に、車椅子の人などどれくらい通りにくいと思っているのか?
★いたわりに繋がる想像力のない人間は嫌だ。
★というわけで、夜家人が帰ってきてから、久しぶりに買ってあって、ずっとみられなかった、ザ、ダークナイトを観る。
★バツトマンは昔悪い男だと思っていたら、コウモリ男で、ザ、ダークナイトは暗い夜かと思ったら、うしろ暗い騎士なのだそうだ。
★それはともかく、キース・レジャー扮するジョーカーの演技のしぶとさと、それを支える悪の論理が、極めて、リアリティーを持っていることに驚く。
★丁度昨年5月に母親を殴り殺した23歳の男が「自分を生んだから殺した」と言った裁判の記事が出ていた。
★この男は16歳の時父親をもスコップで殴り殺していると言う。
★仄聞にしてこの事件は知らなかったが、なんという救いのない事件であり、救いのない人間なのかと思った。
★でも、こうした人間は現に存在しているのである。
★そう思うと、ジョーカーの悪の論理は実にリアルで恐ろしい。
★その前では、ヒーローである為の論理は極めて嘘くさく、ほころび゛ばかりが目についてしまう。
★あきらかに、この映画の持つ暗さは、2001年の9.11を通過した後のアメリカ映画だと思えてくる。
★しかし、ヒース・レジャーなる役者この映画の後亡くなったというが、すごい芝居をしている。亡くなる前のブラック・レインの松田優作のようた゜。
★松田優作と言えば、仲間と立ち上げた「八騎人(ハッキジン)」という劇団で芝居をしていた頃、赤坂の国際芸実家センターとは名ばかりのボロい劇場で、松田優作の劇団の楽の次の日に、仕込みに成った事があった。
★前日までの公演で、砂を大量に持ち込んだ彼の劇団のバラシが大幅に遅れて、当たり前の事だが、こちらの仕込が遅れた。
★その時、当たり前の事だが、もう既にスターだった松田か演出の小生に背の高い躯を二つに折って「ほんとうにすみません」とあやまってきた。「いいですよ、仕方ない、お互い様ですから」と言ったのが
唯一口を利いた一瞬だった。
★当時あちこちで、喧嘩をふっかけたり、あばれたりと素行の評判の良くなかった男をいっぺんで好きになった。
★人は見かけや噂で判断しては駄目だ。
★以来松田優作のファンになったような気がする。★エッ単純すぎるかベイビー!
★観始めたのが遅かったので、ダーク・ナイトを観終わると3時を過ぎていた。
★でも、たまには映画くらい観ないとな、ベイビー!
★エッ?DVDは映画見たとはいわないって?
★なるほど・・・・そうか、そうなのか。
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