表現の自由について

★写真は雲に囲まれた富士山です。(だいぶ前の写真です。念のため)
★さて、本日は午後、締切の原稿をまとめました。NtVのTVドラマ「明日ママがいない」についてです。
★かなり長いので本文掲載はしませんが、昨今反戦漫画「はだしのゲン」について、一部の投書や請願により東京の一部教育委員会や議会が「過激な表現がある」という事で、子供への閲覧を止めるという事を検討しだしたとか。
★ファミリーマートがたった22人の「動物愛護の観点から不快である」というネットへの投書などによりフォアグラ弁当の販売を取りやめた等と。
★問題は同根で、少数のネット暴力によって、ドラマの変更を余儀なくされたり、民放では生命線であるスポンサーが自主規制によって番組からCMを撤退したりしている。
★表現の自由に関しては戦前戦時中から小林多喜二の例を見るまでもなく、先人の作家・表現者が命がけで戦ってきたことであり、少数の第3者の圧力によってそれが侵されてはならないと思う。
★フィクションには現実を美化した表現もあり、逆に露悪的にテーマを訴える場合もあるのだ。
★「この物語はフィクションであり、実際の現実とは関係ありません」等という表記をドラマの終わりに出すのはおそらく日本だけではないだろうか。
★そういうお断りを入れなければならないほどに、フィクションという表現行為への日本人の意識は低い。
★もちろん物には限度があり、ただの差別的暴力とか、猥褻が目的だけの性表現とかはおのずから、映倫なりBPOなりが多少のチェックはすべきだろう。
★ドキメンタリーですら編集によってある作為の下、限りなくフィクションに近いこともある。
★放送作家を初めとして番組制作に係わるすべての人間が、守らねばならないのは、血みどろになって獲得した表現の自由という事だ。
★メディアの自由なる表現に、きれいごとのネットで抗議の意見は立派な暴力となることを知ってもらいたい。
★でなければ、死を賭して表現の自由と戦った先達は浮かばれない。
★そんな思いから、原稿を書いたのですが、これは放送作家協会会員のメルマガにしか載らないので、本日要約して書きました。
★反論のある方はどうぞ、寄せてください。ただし、匿名ではなく、きちっとメールアドレスを入れた形でお願いします。
★堅いことを載せましたが、本人は相変わらずゆるい日々を過ごしています。
★本日これまで。お休みベイビー!また明日。
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