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夢の競演、旭とルリ子

あらゆる会議Q

★写真は「あらゆる会議の真ん中で」の1部です。

★さて、本日は昼、神奈川県民ホールに夢コンサート「熱き心で突っ走れ!」を仕事がらみでFさんに招待していただいて、見に行った。

★驚くほど平均年齢の高い2800人に近い観客が満員の舞台である。

★2部構成で一部は若き日の織田信長(小林 旭)濃姫(浅丘ルリ子)斉藤道三(松方 弘樹)という顔合わせの芝居である。

★芝居自体はどうという事はないが、この顔合わせはすごい。

★第2部は歌で平 浩二・三善英史・狩人の高道という懐かしいところを交えて、まず松方弘樹が客席まで降りて、歌謡メドレーを歌いまくり、小林 旭が歌い、浅丘ルリ子も出てきて1曲歌う。

★昭和30年代のテレビはまだ家にはなく、映画が唯一に近い娯楽だった頃の撮影エピソードを語り、堂々とお手を取り合って俺たちは当時つきあっていたと何のてらいもなく語る。

★このコンビの映画を高校生の頃、何本見た事だろう。小林 旭と浅丘ルリ子は我々の世代にとってはアイドル以上の神に近いスターそのもののコンビであった。

★そのコンビが62、3年の時間がタイムスリップするのだからもう大変である。

★それぞれの観客が自らの青春というか若くギラギラとして、自分が何をしたいのか?あるいは何者なのか少しもわからず、ただ理不尽な世の中と、汚い大人の世界に怒ってばかりいたあの時代。

★あの時代のヒーロとヒロインが今目の前の舞台に蘇っているのである。

★笑わば笑え、わからない奴はわからんと切り捨てろ、とにかくそれは2800人にとっては至福の3時間だったと思う。

★ただ若いという事の貴重さ何物にも代え難い宝は、人は後にならなければ、いや相当後になり、躯のあちこちに不具合いが起き、何かが少しずつ自分の中で消失していくのを感じる年にならないと分からないのである。

★若者よ若さのキラメキを知らずして誇ってはいけない。それは年寄りの誰もが通過して消費してきたかけがえのない時間なのだから。

★かろうじて、涙をこらえながら小林 旭の歌を見て聞いた。

★幕間、プロデューサーや担当の人を紹介してもらったが、小生今日は一介のかつて若かった老人そのものになってしまったような一時だった。

★Fさんと横浜駅で別れ、そのまま飯能行きの通勤快速で一本1時間40分程で所沢。

★乗り換えて駅まで来ると激しい雷雨の始まる寸前。

★うまくのがれて自転車でかなり濡れたが、なんとかたどり着いた。

★途中通過した練馬辺りは激しい雷雨だったが、案の定1時間に92ミリとかの激しい雨だったらしい。

★横浜から都心を通って電車1本で埼玉の端まで。本当に便利になったもんだ。

★ただその便利さの中から、人間臭いドラマや夢へのへばりつくような熱い思いはどんどん消えていくような気がする。

★本日はこれまで。さて、今夜は若い頃の残酷さと無念さとギラギラしていた頃の、夢を見ることができるだろうか?

★お休みベイビー!また明日。
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theme : 今日の出来事。
genre : 日記

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プロフィール

G.C(グランド・キャノニオン)

Author:G.C(グランド・キャノニオン)
G.Cことグランド・キャニオン・ビリーブ・ミーこと高貴な谷、つまり 高谷信之のこれはブログです。

G.C(ジードットシー)は1972年からNHKラジオドラマを約80本書き、映画、テレビ中学生日記等主にNHkのシナリオを手掛ける。【ラジオドラマ】「枝の上の白色レクホン」では、芸術祭大賞をとり同じく『天主堂』ではギャラクシー賞優秀賞をとる。
また若者たちと劇団ギルドを1999年に立ち上げ、20年続け、37回公演で2018年秋解散した。70代後半に向かい、演劇のプロジェクト、あくなき、小説・演劇・シナリオの挑戦創造に賭けており、また日本放送作家協会の理事は岩間良樹理事長の時代より20年以上続けた。
他に長崎県諫早図書館・壱岐未来座等のシナリオの書き方、演劇の演出講師、指導等もしている。

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