かなり怒った

★写真は静岡の駅前です。
★さて、本日は劇団員の余計な一言が気になり、脚本が完成寸前で頓挫、そのことの事実を調べる為に家人まで動員して7時間も費やす羽目に。
★脚本に書いたことのたった一言なのだが不正確であってはならない言葉なので、先へ進めばよいが、ひっかかってしまい、確認の為ものすごい時間のかかる作業になってしまった。
★別にドキメンタリーの本を書いているのではないので、どっちでもいいようなものだが、気になると、そこを確認しないでは先に進めない。
★本を書いたことのない役者は、往々にして、必死になって書いている作者の内面を時に無意識にないがしろにしたりする。
★それからちゃんと書かれた本を読んでいない。与えられたセリフを調べもせず、平気で間違った読み方をし、ただ照れてわざと大げさにからかうように読んだりする。
★ギリギリのところで、震えるようにして書いている(毎回そうだが)作家に、あるいは作品の言葉に、実に無神経な対し方をしていることに意外と気づかない。
★そういう時は怒りが爆発する。
★もう一つ最近の傾向だか、無知という事に恥じらいがなさすぎる。なんでも安易にネットで調べられるので、調べたつもりにすぐなるが、身になっていない。
★苦労して探したわけではないから、すぐスルーしてしまう。
★フアゥストと横文字で出てきたら芝居をやっているものならゲーテの戯曲だとすぐわからなければならないのに、野球のファーストかなんかだと思っている。
★ここは劇団で野球の球団ではないのだから、フアゥストと書いてあったら、あのゲーテのと思い当たらないことが不思議だ。
★演劇の世界だけである。基礎的な知識もなく平気で何年も芝居をしている。それは恥ずかしいことだと思わなければならない。
★ほかの職業とか世界では絶対に成立し得ないことがこの世界だけでは成り立っている。
★そのことにいら立つ。
★そんなわけで、遅く稽古場へ着いた上に怒りの説教をしてしまったため、またも消化不良に陥る。
★「消化不良だ!」と言って小田急の新宿駅で改札の外に出ようとしたら、JRとの連絡線に行きかけた劇団員が気になって2人戻ってきた。
★飲みながらこの爺の愚痴や不満を1時間半程一身に聞いてくれた。
★捨てたもんじゃない。
★とにかく週末脚本の完全完結を心に誓う。
★われながら、目の手術の後不自由な目と落ちる体力の中よく書いてきたと思い、ひとりで慰める。
★詳しくは書けないが、今回も作品的には実に大胆な新しい試みをしている。
★これが吉とでるかどうかは稽古次第になる。
★それにしても稽古の休みが多すぎる。
★なんとかしろ!
★どっちが大事なんだと言いたい。
★若い頃の事を言えば、芝居の為にバイトはどれほど義理を欠いてきたことか。
★20日締めの月末払いのバイトの時なんか、10日分バイト料をもらえなくても、涙を呑んで、飯に玉ねぎスライスのぶっかけだけとか、めしにマーガリンをひと匙乗っけるだけでしのいで、芝居の為にバイト先の義理を欠いて殉じていた。
★昔の事は言うな、今はシフトがあって抜けられないんだとか言う。
★二つ芝居を掛け持ち、片方で役者一方で演出していてバイトもしていた時もある。しかし今はほかの芝居の稽古があると、それが昼間でも本家の劇団の稽古の様子さえ見にも来ない、電話連絡もない役者もいる。
★時代が違うと言えばそれまでだ。
★だが、そうやって頑張ってきたからラジオやテレビのドラマも書くことができたし、70歳まで芝居が出来たんだと言いたい。
★時代の所為とか人のせいにしている限り、駄目なんだよ本当に!
★ま、そんな思いの1日でした。
★本日はこれまで。お休みベイビー!また明日。
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