強引にキャスティング

★写真は西武遊園地行きの電車です。
★さて、本日は夕方ギリギリまで脚本を書いて、参宮橋の稽古場へやや遅れて駆けつけました。
★もう何日もキャスティングの為のオーディションをやってきたのですが、もうここが限界と、一部を除いて本日
強引にキャスティングを決定しました。
★キャスティングというものはいったん決めて稽古の途中で失敗したと思っても中々変えられるものではありません。
★全員が劇団員のみの公演だったり、切符を売る割り当てがフリーである場合の公演は別として、どうしても本番を控えてこれだけはという場合は心を鬼にして変えたり下したりはしますが。
★めったに演出にキャスティングの権限があるとはいえ、稽古の途中で役をおろしたり変えたりはできないものです。
★で、あるからして、キャスティングは本当に慎重になります。失敗の許されない演出の大切な仕事です。
★しかもまだ完全な形で脚本が出来ていないので、なおさらです。
★ただ、何とか主要な役は顔だけは出すところまで脚本は行ったので、決められる範囲の役を決めたわけです。
★ただ、しばらくは演出は、自分の希望の役につけなかった役者の嫌悪の対象なので、何日かしてあきらめて、「この役で頑張るしかないか」と決意を固めるまで゛なるたけ近づかないようにするに限るのです。
★これは何も役者が性悪なのではなくて、それだけ自分の演技を展開する役というものに神経を使い、こだわりを持っているからです。
★これは時効だから言いますが、もう30年くらい前にキャスティングが終わった日の夜家に帰ると、ある女優から電話がかかっきて(当時は携帯がなかったので)いきなり「あのキャスティングは何よ!」と怒鳴られたのを思い出します。
★結局その女優は結果的には不本意ながら決まった役を引き受け、そして本番では見事にその役を演じたのでした。
★また、小生が決めたキャスティング自体が不満で、役者をそのままやめてしまった男の役者もいました。
★結果的に長い目で見るとそれは正解で、彼は役者をやめて、今では芸能プロダクションの社長をやっています。
★そんなこんなで、ある意味、気の小さい小生としてはキャスティングを決めた夜とその後何日かは、トラウマ気味で恐る恐るなのです。
★本日天気予報は大外れ、大量に刷りだした追加台本をかかえ、止むはずの雨の降ったままの中を自転車で駅の傍まで行きました。
★本当に気象予報士と政治家は素人ばかりで、プロは居ないのか?
★えっ?役者や演出家や脚本家にも時々アマチュアがいるって?ごめんなさい。あやまるしかないね。こりゃ又失礼しました。
★本日これまで。お休みベイビー!また明日。
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