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さて手術が始まった

病院からの風景


★写真は病院から見た風景です。

★さて手術担当の女の看護士さんに導かれて、歩いて小生は手術室に入りました。

★薄いブルーのよく床屋にあるような椅子に腰かけるよういわれました。

★斜め仰向けに腰かけると、椅子は入り口の方向に回転します。

★上半身は裸の上に直接手術着を着せられています。その胸の上にアーチ形の覆いがされ、手術する右の目に金の枠のようなもので目が開きっぱなしになるような仕掛けがされ、顔には多分白い布がかぶされました。

★目の洗浄のようなものがあった後、「ちよっとちくっとしますよ」と言って医者が麻酔の針を眼球に4か所ぐらいさしたのです。

★これがとんでもなく痛い。「麻酔の針を打つための麻酔はないのか!」と叫びたいほど痛いのです。

★医者は担当のT先生ともう一人若い助手の先生。そして看護士さんの3人です。

★先生は助手と全くの世間話をしながら器材の準備をしています。(「夕べどこそこの誰がどうしたって?」等と)すると外部から携帯の電話があり、看護士が話していて先生に代る。

★先生が携帯で話し、ある患者をこの病院で診るか、東大病院に回すかという事を助手と話しながら麻酔の効いてきた小生の手術が始まった。

★目の中がまるで、スタンリー・キューブリックの映画「2001年宇宙の旅」のラスト、木星に突入する宇宙飛行士の視界に現れる幻覚のようなサイケデリック模様が一面に広がる。

★赤や緑や青のまるで万華鏡の中の模様が視界いっぱいに広がります。

★そして時折そのキャンバスが白バックになり、ピンセットのような黒い一点を支点とした二股に分かれたメスのシルエットようなものが、目の左スミから右3分の1くらいのところまで繰り返し見えてくる。

★部分麻酔なのだがまったく痛くはない。

★痛くはないが目は強制的に開かれているので、見たくなくてもこの光景は見えてくる。

★そのような状態が1時間。手術は終わった。

★元の待合室へは車椅子で帰った。手術看護士と担当看護士のMさんに何やら引継ぎがあって、車椅子に乗って8階の病室へ戻ったのであります。

★かくして手術は終わりました。

★看護士Mさんによれば、普通患者は手術が始まると緊張して血圧が一時的に上がるのだが、小生は血圧が全然上がらなかったそうだ。

★小生小心者で何かが始まる前はああでもない、こうでもないといろいろ心配するのだけれど、いざマナ板の鯉状態になると肝がすわるらしい。

★「きっとあなたは芝居で鍛えられてきたからよ」と後で家人は言ったが、芝居でそんなことが鍛えられるのかは疑問だ。

★生来の胆力と思いたいが無理があるのだろうか。

★幸いにしてうつ伏せのまま寝ないでも済んだが何よりだった。

★そして24時間くらい右の目から頭にかけて麻酔は取れなかった。

★麻酔が取れた後の右目はひきつれたような、カミソリで傷つけられたような痛みがしてきたのでした。

★本日はここまで。

★お休みベイビー!また明日。
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theme : 医療・病気・治療
genre : 心と身体

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プロフィール

G.C(グランド・キャノニオン)

Author:G.C(グランド・キャノニオン)
G.Cことグランド・キャニオン・ビリーブ・ミーこと高貴な谷、つまり 高谷信之のこれはブログです。

G.C(ジードットシー)は1972年からNHKラジオドラマを約80本書き、映画、テレビ中学生日記等主にNHkのシナリオを手掛ける。【ラジオドラマ】「枝の上の白色レクホン」では、芸術祭大賞をとり同じく『天主堂』ではギャラクシー賞優秀賞をとる。
また若者たちと劇団ギルドを1999年に立ち上げ、20年続け、37回公演で2018年秋解散した。70代後半に向かい、演劇のプロジェクト、あくなき、小説・演劇・シナリオの挑戦創造に賭けており、また日本放送作家協会の理事は岩間良樹理事長の時代より20年以上続けた。
他に長崎県諫早図書館・壱岐未来座等のシナリオの書き方、演劇の演出講師、指導等もしている。

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