脚本アーカイブズ・シンポジューム

★写真は文科省講堂で行われたシンポジュームです。
★さて、本日は脚本アーカイブズ・シンポジューム等が脚本アーカイブズは「誰のため「何のため」というタイトルの下、文部科学省の3階講堂で午後1時半より途中休憩を挟んで午後5時までびっちりとありました。
★500人を超える観客の下、山田太一さんのと東大副学長吉見俊哉教授の基調講演が一部。
★第二部は吉見教授と演出家の今野勉さん、弁護士の福井建策さんの3人によるシンポジュームでした。
★全体にテレビドラマ脚本のアーカイブという話に終始し、ラジオドラマの脚本やTVの構成番組のアーカイブという視点がほとんど欠けていたという点が残念でした。
★故、市川森一さんの提唱によって約8年前から我々十数名が足立区の部屋を借りて集めた脚本約4万点にその後集められた1万点の脚本計5万点の内1980年代以前の約2万5千点がこのたび国会図書館に保存されることになりこれはご同慶の至りという事でした。
★我々がボランティアで頑張った下作業の結果、日本脚本アーカイブズという組織は発展的に解体し、一般財団法人日本脚本アーカイブズ推進コンソーシアムという新たな組織になり、この組織が行ったシンポジュームが今日の催しなのです。
★それだけに様々な感慨がありました。
★シンポジュームに関しては脚本アーカイブズといいながら、東大教授と演出家と弁護士の3人しか出演者がいなかったことに驚かされました。
★脚本アーカイブズというからには脚本家を1人入れるべきだっと思います。
★そして一番気になるのは脚本のアーカイブズという事が、常に後ろ向きの視点、過去の遺産とか財産というとらえ方に疑問を持ちました。
★かねがねおもうのは、アーカイブズというのは、新たに創造する脚本の為にアーカイブがあるという、つまり未来に対しての視点から考えていかなければならないという事で、これはイギリスのBBCやパリのアーカイブズ図書館等を取材した折に痛感したことで、この視点が日本は遅れているという事です。
★回顧あるいは貴重な過去の財産、という視点から物を考えている限り日本のアーカイブズは50年以上ヨーロッパから遅れをとっているという事です。
★未来の脚本あるいは新たに切り開いていく創造の為に、アーカイブがあるという事は大切なことです。
★まあ、そういった不満はありましたが、こういった企画を催すこと自体はいいことなのかもしれません。
★ただ広く一般にそれらの重要性を伝えるためには、学問的なシンポジュームだけでは開かれていかないという事は考える余地がるという事です。
★脚本展などの催しももっと広く開催して行かねばならないと思うのです。
★またこのアーカイブズの現場に必ずプロの脚本家がきちっと関わるというレールの敷き方をしないと、脚本アーカイブは変な方向へ走って行ってしまうという事は肝に銘ずるべきです。
★長くなりましたが、本日感じたことです。
★家ではJCOMとやらにアンテナを変えるという事で、その工事は今日行われ4箇所完了したとのことです。
★今日は間に合わないけれど、改めて移動した机などを戻さなければならないという大仕事が控えています。
★本日はこれまで。
★お休みベイビー!また明日。
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