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妹……

富士の冬B

★写真は富士の夕焼けです。

★さて、昨日思わせぶりなことを書いて心配をかけましたが、実は昨夜(正確には2月7日夜)妹が亡くなったのです。

★亡くなった妹は5人兄弟の長女で66歳でした。

★妹はずいぶん昔から30年以上前からの頭痛持ちで、ずいぶん何回も入退院を繰り返し、鎮痛剤を飲み続け、あまりに飲みすぎたために逆に薬を抜くための入院をしたりしていました。

★小生は長男でしたが、この5人兄弟は父が20近く職を変えた為に、本当に貧乏な日々を過ごしました。

★小学生のころから、詰まった煙突から逆流する竈の煙にむせて、涙を流しながら妹は一家8人のご飯をたいたりしました。

★静岡から一家が逃げるようにしてやってきた時も、横浜の6畳1間に6人が住むことになり、狭すぎて妹は高井戸の遠い親戚の家に預けられ、お手伝いをしながら夜間高校を卒業しました。

★その家でずいぶんと悔しい思いもしたと後で聞かされました。

★実家が新潟の男と結婚し、新潟に行き、2人の女の子を生みましたが、貧乏はついて回り、ずいぶん子供時代の貧しい生活のトラウマで買い物依存症的になったり、頭痛で寝込み、薬の離せない日々が続いたのです。

★だいぶ躯も心も弱っていて寝込む日が続いていたのですが、ついに7日の夜力尽きて亡くなりました。

★40年近く前激しい頭痛で新潟の長岡の病院へ入院した時は、まるで誤診のように頭を開かれそのまま閉じられたということがありました。

★あれ以来頭痛は増したようにおもわれて、医者の誤診に復讐するという芝居「誰?」も書き上げ、この芝居はギルドではめずらしく60回も上演しました。

★「振り向くな次郎長」という芝居では、石松の妹のイメージはその妹を助けられなかった兄として石松を書いたりしました。

★ほかの兄弟にも一番心配をかけた妹でしたが、66才とはいえ、あまりにもかわいそうな生涯で、死亡の第一報を埼玉の近所に住む、次女の妹から受けた時はショックが大きく、しばらくして怒りにも似た悲しみがこみ上げてきました。

★そんなわけで、昨日今日はなんとも混乱した2日間でした。

★ずいぶん前に嫁に行ったとはいえ、貧しい中で支えあってきた兄弟なので、悲しみも深いのです。

★どうか、安らかに父と母にあちらで会えるようにと祈りました。

★死んで花見が咲くものか!という心境です。

★今日は湿った話になってしまいましたが、勘弁してください。こんな日もあります。

★お休みベイビー!また明日。
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プロフィール

G.C(グランド・キャノニオン)

Author:G.C(グランド・キャノニオン)
G.Cことグランド・キャニオン・ビリーブ・ミーこと高貴な谷、つまり 高谷信之のこれはブログです。

G.C(ジードットシー)は1972年からNHKラジオドラマを約80本書き、映画、テレビ中学生日記等主にNHkのシナリオを手掛ける。【ラジオドラマ】「枝の上の白色レクホン」では、芸術祭大賞をとり同じく『天主堂』ではギャラクシー賞優秀賞をとる。
また若者たちと劇団ギルドを1999年に立ち上げ、20年続け、37回公演で2018年秋解散した。70代後半に向かい、演劇のプロジェクト、あくなき、小説・演劇・シナリオの挑戦創造に賭けており、また日本放送作家協会の理事は岩間良樹理事長の時代より20年以上続けた。
他に長崎県諫早図書館・壱岐未来座等のシナリオの書き方、演劇の演出講師、指導等もしている。

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