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発声・呼吸・基礎訓練

細長い夕焼け

★写真は細長い本日12月4日の夕焼けです。

★2週に一回というか1月に2回始めた劇団の基礎訓練の日です。

★参宮橋の稽古場で夜、柔軟体操で充分に躯をあたためてから、呼吸の訓練、そして発声訓練や活舌の練習をたっぷり1時間やりました。

★バイトの都合とかで本日は劇団員3人と客演でほとんど劇団員のようなIさんを交えて4人。

★時々指導して、とにかく何のためにやるかという事と意味無く体を動かしたり、声を出さないように方向づけをしました。

★というのも若い頃、早稲田の学生劇団でやっていた訓練は、訓練のごく一部だったのです。

★10年程前にモスクワ芸術座で正統のスタニスラフスキーシステムを学んで、ウラジオストックで独立劇場の芸術監督をしているアニシモフ氏に会った事が大きなきっかけです。

★ロシアのウラジオストックへ行きそこで観た、アニシモフの演出したチェホフの「三人姉妹」とゴーりキの「どん底」は素晴らしい芝居でした。

★三人姉妹は完全にお客を劇場の舞台に上げて、周りを囲んだ中で展開され、どん底は細長い葦船を舞台に造って、やはり客がその葦船を取り囲んで見るのです。

★今まで見た日本のどんなどん底や三人姉妹とも違い、若い頃日本で観たモスクワ芸術座の芝居とも違った実に新しく衝撃的な舞台でした。

★その後神奈川大学名誉教授の御尽力もあって、ウラジオストック独立劇場の役者の方に日本に来てもらい、身体訓練をやってもらったのです。

★その訓練はまず時間をかけて、身体を暖めることから始まり、徐々に集中力を高めて行くというもので、それをみて、始めて、40年近く前にやっていた学生の肉体訓練が如何にいい加減で、訓練の中の極一部のみが伝統として早稲田に伝わっていたのだと知りました。

★以来、事あるごとに発声訓練の本や実践を観てもいかにインチキな基礎訓練をしたり、書いたりしているのかが気になったのです。

★いつか、教わった事をきちっと捉えた本かDVDを出したいと思うぐらいです。

★長くなりましたが、時間をかけて、正統なあるいは正統に近い訓練をやりました。

★その後モノローグの朗読の稽古をやって、時間がいっぱいになり、終わって、軽く食事。

★芝居はやはり基本をしっかりとやって臨まなければと近頃つくづく思います。

★自分の体の重心のコントロールというか、意識もなく舞台に立っている役者が多すぎます。

★スポーツや古典芸能では考えられない事です。

★帰りつくと0時をとっくにまわっていました。

★これじゃあ、ひと仕事すると寝るのはやっぱ朝だよ。

★それでは本日はこれまで。お休みベイビー!また明日。



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theme : 演劇
genre : 学問・文化・芸術

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プロフィール

G.C(グランド・キャノニオン)

Author:G.C(グランド・キャノニオン)
G.Cことグランド・キャニオン・ビリーブ・ミーこと高貴な谷、つまり 高谷信之のこれはブログです。

G.C(ジードットシー)は1972年からNHKラジオドラマを約80本書き、映画、テレビ中学生日記等主にNHkのシナリオを手掛ける。【ラジオドラマ】「枝の上の白色レクホン」では、芸術祭大賞をとり同じく『天主堂』ではギャラクシー賞優秀賞をとる。
また若者たちと劇団ギルドを1999年に立ち上げ、20年続け、37回公演で2018年秋解散した。70代後半に向かい、演劇のプロジェクト、あくなき、小説・演劇・シナリオの挑戦創造に賭けており、また日本放送作家協会の理事は岩間良樹理事長の時代より20年以上続けた。
他に長崎県諫早図書館・壱岐未来座等のシナリオの書き方、演劇の演出講師、指導等もしている。

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