老朽化って

★写真は神代植物公園のバラです。
★さて、思いもかけぬ不幸な事故が起きた。
★笹子トンネルの崩落事故だ。なんともお気の毒な事で心よりお悔やみ申し上げます。
★ところで、ニュースによれば(ニュースは誤報や嘘が多いのであまりあてにできないという前提の下)高速道路もトンネルも日本の高度成長期に建てられたり掘られたりした物が多く、それらが35年経ち老朽化があちこちにみられるという。
★なるほど言われるまでもなく、35年も経てばどんなに堅牢な建造物も老朽化する。
★建造物は修理をすればある程度耐用年数は延びるのかもしれない。
★ただ人間の老朽化は修理(例えば手術とか)したり、直したりしてもある程度延命出来てもおのずと寿命が来る。
★小生の35年前と言えば今と同じように、貧しかったが、34才で、ラジオドラマを書いて劇団で作・演出をやっていて、下北沢の医師の家の庭の漆喰の無いアトリエの1ルームに住んでいた。
★羽目板だけで漆喰の無い家は、冬は水道管が破裂して暖房も思うようになく随分と寒かったような記憶がある。
★それから家賃が安いので、埼玉県の入曾の一軒家を借りて越した頃が1977年頃で。
★この年、胃潰瘍と十二指腸潰瘍を併発して、医者からは絶対手術だと言われたが、「今手術をしたらプロとしてやっていけない」と医者に懇願して、毎日自転車で病院に通い硝子の試験管程の太さの注射を毎日1本、30日程打ち続けた。
★その時はラジオドラマと「泣け昭和魂の涙きらめかせて」という演劇集団八騎人史上最高傑作という芝居を書いて演出し演劇集団円ヘの戯曲を書き下ろし仲谷 昇さん主演でその夏演出した。
★確かに躯は今以上に最悪だったが、若かった。
★やはり人間も35年経てば老朽化する。あちこちが痛かったり、悪くなったりする。
★人も人類も進化するのではなく、滅びに限りなく進んで行くというペシミスティックな考えからすれば、老朽化は仕方のない事なのかもしれない。
★その老朽化と闘いながらどれだけ柔軟な心を持ちつづけるかが、物を作る人間の唯一の意思だと思う。
★だから若い人と劇
団をやっている。
★それにしても、『老朽化』この言葉悲しいよな。いや年を取らなければその悲しさは分からない。
★本日はこれまで。お休みベイビー!また明日。
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