若手脚本家と語る

★写真は10月14日の空一面の不思議な雲再録です。
★さて、本日は夜、男の若手脚本家と会い、色々と話をしました。
★お茶から酒と場所を移して色々と語ったのですが、どうもおしゃべりな所為で、かなり一方的に喋ってしまったようで、別れてから反省しきりであります。
★若く才能があるのに局とか制作会社に若い作家を育てようという機運がないことが問題で、このままではTVやラジオのドラマはどんどん衰弱していくのではないかと思われます。
★いくらベテランとはいえ、小生如きはせいぜい、育てよういう気運のあるディレクターやプロデューサーに若い才能のある人を紹介するぐらいのことしかできません。
★それから後、引き合わせた者同士が何かを作れるようになるか、ならないかは、全く別の問題であります。
★「やがて自分の商売仇になるかもしれない若い作家をプロデューサー・ディレクターに紹介してどうするんだ」
★「自分の職域をせまくするだけでしょう」と言う人は何人かいた。
★しかしだからといって、このドラマの衰退していく状況をただ黙って見ているわけにはいかない。
★黙っていても年を取ればベテランになり、なった分仕事の注文はなくなる。
★ベテラン新人の区別なく、よい作品を世に送るという使命感に於いて、そういう選択権のある地位にいるものが、仕事を発注してくれればよいのだが、現実はそうはいかない。
★いかないから、自分から見て程良い世代で、程良い作品を適当に条件を満たして書いてくれる作家に注文が殺到する。
★これでは、ドラマは少しも良くならない。
★本来ドラマの創作とは1回毎に作品を引き出しで書くのではなく、0にして、命を削って書かなければならない。
★ならば、注文主であり、編集者でもある選択権を持つ者も、ある意味命を削って作家や作品とかかわっていかなければならない。
★しかし、経験から言えば現実は演出力の無い、演出家またはプロデューサーに限って、細かく下らないところにこだわったダメをだして、作家の意図とか本来のよくなるべき作品の芽をつんでしまうのだ。
★この人はただものではないと思った若い演出家は、こちらがドキッとするようなダメ出しを3っつくらいだして後はなにも言わない。
★後で出来上がったドラマを見ると実に思いもつかなかったような演出をしたりする。
★こうした人はたいてい途中でキー局をやめてしまって、他の局へ行ったり、映画監督になってよりハードな道に転身してしまい、そうした人を何人か知っている。
★全てがそうではないが、才能のある人はやはり組織の中では中々うまくいかなかったりする。
★そう世の中上手くはいかない。
★勿論若手作家とはそんな話をしたわけではないが、帰ってからそんな思いが残った。
★帰りに自転車置き場で名車、ゼブラパブロード(国産最後の自転車)の後ろのギャーブレーキが壊れていた。
★行きがけになんともなかったのに、誰かに壊されたのか?いや、余計な詮索はやめよう。2月程前に変速ギャーが壊れてしまっていたので、ついに寿命が尽きたのだ。
★こっちがくたばるか自転車がくたばるかと競争していたような処があるので、戦友に死なれたようでつらい。
★なにしろ全ての部品が純国産の8段ギャー変速の高級車だったのだから、多分買ったのは20年以上いや25年以上前かもしれない。府中で買った。
★随分と高かったとおもう。思い切って買ったのだ。
★人も物も年月がたてばあちこちガタがくる。仕方がない。それが定めだ。
★さようならゼブラパブロード。
★本日はこれまで。お休みベイビー!又明日。
スポンサーサイト