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K君の夏休み2

空堀川のフナ

★写真は我が家に新たにやって来たフナ。

★さて、K君は我が家に来て2日目である。

★昨日実はオリンピックを見ていて、メダルを取る度に家族の愛だとか、お父さんに感謝とかお母さんに感謝とか、まるで予定されたシナリオをしゃべっているようなメダリストの喋りと、そういう方向へ色づけしていく局アナ(つまりは局の)のコメントにははらはらした。

★というのは小学校5年生のK君が、なぜ夏休みにうちに遊びに来てとまらねばならないのか?

★昔から親しくしているといこともあるが、K君のお母さんは重度の障害者で子供は育てられない。

★にもかかわらず、K君には父の違う姉と兄が居て、この二人はかろうじて自立しているが、K君は福祉の名の下に、おかあさんとはほとんど一緒に暮らせないので、小生と家人の友達の家にあづかってってもらっているような具合なの
だ。

★お母さんは生活能力も育児能力もない重度の身体障害者なのに、3人の別々の男と関係し出産したということである。

★何がどうなのかは知らんが、そうとう福祉によって生活している。

★ただ、自立した上の2人は大変だったと思うが、小5のk君、ますますデリケートに色々考え始める思春期、大変な
のである。

★オリンピックのテレビがメダリストを「立派なご両親に育てられて」とか「家族のきずながメダルを取れて」とかTV局が勝手に決めた団結と家族の愛と絆という方向へ無理やり追い込むインタビュー。

★勿論K君のおとうさんはとっくにその重度障害のおかあさんとは別れていて、K君だって実のお父さんとは1、2回しか会った事がない。

★そういったK君が何も言わずにオリンピックを見ているんだ。

★家族のきずななんか多分見たくもないと思う。俺が少年だったら「糞くらえ家族!」と思ってTVを見るか、TVを斬ってしまうのだが、K君はじっとテレビを見ている。俺もTVを切るきっかけもつかめない。

★勿論そんな複雑な家庭を持つ者はごくわずかで、関係ねえだろうと言ってしまえばそれまでだが、少数だろうと何だろうと、そういった人たちの傷や家庭を持ちたくても持てない者に一律にメダルを取れたのは家族のお蔭等とTV局がねつ造したストーリーの決まった方向に纏めようとするのはいけない。

★メダルを37個取ればそれぞれ37のドラマと事情があるはずで、それがどうして、家族愛とチームの団結力に収まるんだ。そんなことはあり得ない。

★37通りの事情なり、メダルを取れた理由なりを別々に撮って、聴取者にその結果や感想をゆだねるのが、本当のジャーナリズムではないだろうか。

★背をちぢめて、両足を抱え込んでTVを見ているK君の背中に小生はただ頭を下げるのみだった。

★馬鹿な大人がいてごめんな。馬鹿な大人がこんな社会をつくって、ごめん。ほんとうに。

★さてGさんが車で迎えに来て、一度川へ行き、魚を逃すはずが、上の写真のフナを取って来た。

★K君はなごりおしそうに帰り、フナはおかれてしまったので、夕方家人と駅向こうの日用品ショップへ行き、小さな水槽とポンプを買って来た。

★酸欠にして死なさないためである。

★このところ緊縮財政でお茶のボトル買ってもおこられるのに、フナや猫やそうして生き者にだけは金をかける。

★我が家のやっている事も明らかにおかしい。

★本日は長くなったが、ベイビー!おやすみ。どんなに少なくともまず、弱者がどう感じるかの想像力を持とう。

★多数決民主々義はとっくに破たんしているぜ。


★我が家にやっと出来たゴーヤ。ちいせえなーでも旨いと思う

わが家のゴーヤ
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genre : 日記

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プロフィール

G.C(グランド・キャノニオン)

Author:G.C(グランド・キャノニオン)
G.Cことグランド・キャニオン・ビリーブ・ミーこと高貴な谷、つまり 高谷信之のこれはブログです。

G.C(ジードットシー)は1972年からNHKラジオドラマを約80本書き、映画、テレビ中学生日記等主にNHkのシナリオを手掛ける。【ラジオドラマ】「枝の上の白色レクホン」では、芸術祭大賞をとり同じく『天主堂』ではギャラクシー賞優秀賞をとる。
また若者たちと劇団ギルドを1999年に立ち上げ、20年続け、37回公演で2018年秋解散した。70代後半に向かい、演劇のプロジェクト、あくなき、小説・演劇・シナリオの挑戦創造に賭けており、また日本放送作家協会の理事は岩間良樹理事長の時代より20年以上続けた。
他に長崎県諫早図書館・壱岐未来座等のシナリオの書き方、演劇の演出講師、指導等もしている。

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